トイレは〝紙の山〟、生鮮食品に〝ベタベタ〟…黒門市場に押し寄せる中国人観光客ら マナー改善の道険し
(産經新聞 1月4日)
http://www.sankei.com/west/news/141125/wst1411250002-n1.html
文化の違いなのだが…これはたまらない。訪日外国人観光客にトイレの使い方など日本のマナーを身に付けてもらう工夫が必要なようだ。

【ポイント】・なにわの台所、大阪市の「黒門市場」に近年、中国本土や香港など東アジアからの観光客が押し寄せている。 日本の新鮮な「食」を求め、ホタテやサザエなど魚介類が母国への土産として人気で、大量に買い求める観光客も少なくない。 歳末ぐらいしか日本人客が訪れなくなって久しい黒門市場にとっては、金を落としてくれるありがたい存在だ。
・黒門市場に設置された観光客向けの無料休憩所は、食事ができるようにテーブルや椅子(いす)が置かれ、トイレもある。 トイレをのぞいてみると、用を足した(東アジアからの)観光客が紙を流さず、ごみ箱の中に捨てていく。便器を流さず放置している人もいる。 水洗トイレの使い方が分からないらしく、壊されてしまうこともある。

・商品の果物にやたらと触ったり、においをかいだりする。ブドウは実が取れ、モモには手形がついてしまった。魚でも何でもべたべたと触る。 ホタテを買った後、いきなり店内で食べ始めた。何が入っているのか気になるらしく、ごみ箱をひっくり返されたこともあった。 食べ歩きをした後のごみを路上に捨てていくので、常に掃除をしなければならなくなる。
・黒門市場商店街振興組合が昨年9~10月に実施した観光客アンケートでも、東アジアからの観光客が大半を占める。 中国人らにとって黒門市場はいまや人気の観光スポットなのだ。

・現地の旅行会社に対して、観光客にトイレの使い方など日本滞在時のマナーを身に付けてもらうよう要請することにした。 「日本でのマナーについて学べるページをSNS上に設けたり、カリスマブロガーと提携して日本の風習・習慣を情報発信しすることも必要。
・11月中旬の昼下がり。黒門市場を歩くのはスマートフォンや中国語で書かれたガイドブックを手にした観光客ばかりだった。
 お客さんはお客さん。来てもらった以上は『黒門市場は一番や』と思ってもらえるようなおもてなしをしたい。 心のこもったおもてなしとともに、日本流のマナーも観光客らに伝えていく。そんな動きが広がれば、共存共栄の道も探れるかもしれない。