舞鶴市・舞鶴引揚記念館 観光交流アドバイザー  釼菱 英明
(観光のひろば 2024年9月25日)

私は(一社)シニアと大学と地域ネットワークの代表理事として、1995年から『シニア短期留学』を開催しており、来年の「シニア短期留学in沖縄」の開催に向けた打合せで9月7日から沖縄本島に行ってきました。「シニア短期留学in沖縄」の総監修を琉球大学の荒川雅司教授にお願いしています。
荒川教授はウェルネス研究の第一人者であり、「ブルーゾーン セカンドエディション」の翻訳をされているのでその話をします。

「ブルーゾーン」とは、100歳人(センテナリアン)が多く暮らす世界の長寿地域のことで、その中に沖縄が入っていて、イタリア・サルデーニャ島、アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ、コスタリカ・ニコジャ半島、ギリシャ・イカリア島を入れた5カ所の地域を指します。
2010年に『The Blue Zones~世界の百歳人に学ぶ長寿の9つのルール~』(ダン・ビュイトナー著)が全米ビジネス書でベストセラーとなり、本書はイカリア島が追加された邦訳本で2022年に第2版として出版されました。NETFLIXでも「100まで生きる:ブルーゾーンと健康長寿の秘訣」を見ることが出来ます。

日本の沖縄には、「長生きの秘訣は自分で作った野菜を食べること。自分の将来に希望を持つこと。他人に親切にすること。笑顔を絶やさないこと」(102歳の女性、中里カマダ)が紹介されています。
午後にはたっぷり昼寝をし、軽い畑仕事をしたあと、午後4時頃から長年の友人たちと酒をなめながら雑談する。夕方6時前にごく軽い夕食、食事の前には必ず「腹八分」と唱え、あまりたくさんは食べない、9時には床に就くといいます。

食事は、ごはん、魚を入れたみそ汁、季節野菜やタマネギなどのサラダを添えるなどで、よく食べるのは野菜の炒めもの(チャンプルー)、サツマイモ、豆腐は栄養価が高くカロリーは低い。大豆をたくさん食べるなどがポイントのようです。

発刊後は世界中からインタビューが絶えることなくあるそうで、沖縄は注目されています。