2018年の訪日クルーズ客は前年割れの245万人、競争過熱で中国発の減少響く、日本人客は32.1万人で過去最多に
(トラベルボイス 2019年7月3日)
https://www.travelvoice.jp/20190703-133613

2018年の訪日客クルーズ旅客数は245.1万人(前年比3.1%減)だった。
中国発クルーズの寄港回数は999回(15.5%減)、中国発の旅客数が203.6万人(6.3%減)が響いたようだ。
しかし米国からのクルーズ観光客は1万1200人(34.9%増)、オーストラリアが8800人(33.3%増)と堅調に推移。日本人のクルーズ人口も32.1万人で過去最多を更新したという。

【ポイント】
2018年の訪日客クルーズ旅客数は前年比3.1%減の245.1万人となった。
日本の港湾への寄稿回数は外国船社運航が1913回、日本船社運航が1017回で、合計は過去最多となる前年比6.0%増の2930回だった。

最大シェアの中国発クルーズの寄港回数は2017年の1182回から2018年は999回に減少し、中国発の旅客数が6.3%減の203.6万人と減少したのが響いた。
台湾発は0.2%増の27.5万人と前年並みだった。

2018年は、マーケットの急拡大に伴って配船を急増させたことにより、競争が過熱して市況が軟化。調整局面に入ったとみられる。
2019年も同様の局面が続くと見通す。
2020年に向けて中国マーケットへのクルーズ船の配船増加が表明されている。

欧米からのクルーズ観光客は、2019年4月、米国が前年同月比34.9%増の1万1200人、オーストラリアが33.3%増の8800人となるなど堅調に推移。
米国の好調の背景には、地方都市への寄港が増加も功を奏しているといい、2019年も訪日招請やクルーズ会社と連携した旅行会社向けのセミナーなどを強化している。

2018年の日本人のクルーズ人口は32.1万人で、過去最多を更新した。
外航クルーズ人口が前年比9.1%増の21.5万人。
長期の外航クルーズ増加で国内クルーズは減少し、10.2%減の10.6万人だった。