5月の世界の観光データとトレンドの解説!
UNWTO Insights Series with ForwardKeys
(UNWTOのYouTube 2021年5月3日)
https://www.youtube.com/watch?fbclid=IwAR3Vpn1RGIkeaDhM7Tk89E3M4cJir_tB7qarpkG_WLfNNRq4iPABLywlm98&v=0bJfCs75tig&feature=youtu.be

【ホッシーのつぶやき】
2020年は2019年と比較して、世界の観光客が10億人以上が失われ、1.3兆米ドルが損失したそうです。2019年の状態に戻るのには、まだ2年から4年かかるといいます。
しかし、海外旅行を受け入れる国も出始めました。
注意が必要なのは、落ち込みも急激でしたが、回復のスピードも急だということです。今のうちに、オーバーツーリズムなどについて対策を立てなければ、同じ嘆きを繰り返すだけです。

【 内 容 】
国連世界観光機関(UNWTO)による、国際観光の変化やトレンドに光を当て、観光の再開と監視方法、マーケットインテリジェンスによる観光回復のデータと解説を毎月届ける動画配信です。

2020年は最悪の年でした。2019年と比較して2020年は、海外からの観光客が10億人以上が失われました。これは輸出収入で1.3兆米ドルが損失しており、1億人から1億2千万人の雇用が失われています。
2022年1月の海外からの到着観光客数が87%減少しました。

このグラフは過去10年間の国際的な年次変化です。2009年にマイナス4%の落ち込みがありますが、その後はずっとプラス成長でした。それが2020年にマイナス73%になりました。

2021年予測(2019年比) (2020年はマイナス73%)
・最も良いシナリオ   マイナス55% (旅客数2.59億人)
・最も悲観的なシナリオ マイナス67% (旅客数8,800万人)
今年1月の落ち込みはマイナス80%程度だったが、後半にはワクチン接種が奏功し回復するところが出てくるというシナリオです。

また2019年水準に戻る時期は以下の3つのシナリオが提示されました。
・シナリオ1 2023年半ば (もとにもどるまで2年半)
・シナリオ2 2023年終わり(3年)
・シナリオ3 2024年終わり(4年)
注意が必要なのは落ち込みも急激だったが、回復のスピードも急であること。また、この時期は2019年と同じ水準になるタイミングなので、国際旅客の再開はもっと早いことです。

今回はUNWTOのダッシュボードにもデータを提供しているForwardKey社から発表がありました。強調していたのは、回復のスピードは地域、国によって全く異なるということでした。
4月時点では、カリブ地区、中米はかなり回復しているそうです。
(世界的に国際旅客数は2019年比較でマイナス86%だが、中米はマイナス40%)
これに比較して、アジア太平洋地区はほぼ国際旅客は動いていません。

したがって日本の内側から見ている感覚と、世界の状況は異なるということです。
YouTubeなので、自動翻訳の日本語字幕を付けて見られますので、ぜひ本編をご覧いただければと思います。