ヤフー、2020年10月の旅行者の動きを可視化、GoToトラベル効果が顕著、ホテル探しの検索タイミングは間際化
(トラベルボイス 2020年11月4日)
https://www.travelvoice.jp/20201104-147444

【ポイント】
ビッグデータを何に使うかが重要だが、継続的にビッグデータを収集するなかから見えるものも多い。
マーケティングデータは、このように動のデータを可視化するところに意味がある。
昨年の8月、10月と、今年の同月データとを比較して、GoToトラベルでのユーザー行動を分析されているが、直感的に感じるデータになっている。

【 概 要 】
ヤフーは、行動ビックデータを分析して、GoToトラベルでのユーザー行動を調べた。(データは元URLからご覧ください)
調査は、箱根湯本、熱海、軽井沢で、それぞれのエリアにおける前年(2019年と2020年の8月と10月)の来訪者と今年の変化を見てみると、3エリアとも最も多い来訪者は2019年8月で、次いで2020年10月となった。
増加要因は、10月1日から東京発着が追加された「GoToトラベル事業」と分析。2020年10月の来訪者は、平日より週末の方が来訪者が多い結果となった。

指定した地点の来訪者の「興味関心キーワード」を分析してみると、2020年10月17日のデータでは、どのエリアも一番最初に「天気」というキーワードが多く、そのほか「ランチ」や「観光」「お土産」「具体的な観光施設名」などが多く見られた。
また、DS.INSIGHT Peopleの「時系列キーワード」機能を使い、訪問先における特徴的な検索キーワードである「〇〇 天気」を起点として、その前後に検索されやすいキーワードを可視化してみると、「ランチ」や「お土産」は、天気と同じくらいの時期に検索されることが多く、ホテルや観光は天気より前に検索されていることが分かった。

ホテルについて、直近1年と2019年を比較してみると、3つのエリアともに「〇〇 ホテル」と検索するタイミングが短くなってることが分かった。箱根では、2019年の14.8日前から直近では8.1日前、熱海では20.0日前から11.3日前、軽井沢では15.0日前から5.6日前となり、旅行の計画が2019年よりも間際になっていると分析した。

行動ビックデータを分析するデスクリサーチツールDS.INSIGHT Place の「カスタムエリア」や「時系列キーワード」を使い分析した。