2021年訪日消費額が発表。2011年以来の最低数値に
(MATCHAインバウンドニュース 2022年4月4日)
(観光庁の訪日外国人消費動向調査 2022年3月31日) 
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001473497.pdf

【ホッシーのつぶやき】
2021年の訪日旅行消費は1,208億円と、2011年以来最低となりました。
1人あたり消費額は約51万8,000円と、2019年の15万8,531円の3倍以上ですが、長期滞在のビジネス渡航者が対象となり、観光客がなくなったからです。
政府は2030年に訪日客数を6000万人、訪日消費額を15兆円にする目標を掲げています。この15兆円を6000万人で割ると、1人あたりの旅行消費額は25万円となり、2019年の1人あたり消費額を1.5倍以上に増やす必要があります。

【 内 容 】
3月31日、観光庁から2022年の訪日外国人消費動向調査が発表されました。

なお、昨年度は新型コロナの流行を受けて、1月期〜9月期の消費動向調査が行われなかったため、今回は10月期〜12月期のデータを元に年間の数値を資産しています。

ポイントは以下のとおりです。
• 2021年の訪日旅行消費は1,208億円と、通年調査を始めた2011年以来最低
• 1人あたり消費額は約51万8,000円と、コロナ前の2019年の15万8,531円と比べて3倍以上。
• 理由として、観光が停止し消費の大半が長期滞在のビジネス渡航者に限定されたことが上げられる。

日本政府は2030年に訪日消費額を15兆円にする目標を掲げています。その目標と比較すると、2021年の消費実績は125分の1程度の規模です。
なお、同時に掲げている6000万人の訪日客目標を踏まえると、1人あたりの目標消費額は25万円となり、1人あたり消費額の増加も必須になることがわかります。
観光の高付加価値化・長期滞在化などの方向性を、引き続き国として促していくことになるでしょう。