2022年第2四半期の旅行トレンド調査、全世界で航空予約は好調、日本は夏の旅行意欲がやや低い傾向 ―クリテオ調査
(トラベルボイス 2022年7月12日)
https://www.travelvoice.jp/20220712-151621

【ホッシーのつぶやき】
世界の航空予約はほぼすべての地域でコロナ前の水準を上回っており、ホテル予約も回復している。(欧州のホテル予約は、ウクライナ侵攻の影響から昨年を下回った)
今夏、「旅行計画」があるは、インド76%、韓国61%、APAC全体59%、日本52%とかなり回復している。日本では新型コロナ感染の第7波が取り沙汰されているが、世界的に今夏の旅行市場は盛り上がりそうだ。

【 内 容 】
デジタルマーケティング・広告支援のCriteo(クリテオ)社はこのほど、アメリカ、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、アジア太平洋(APAC)など地域別の旅行トレンドについて、2022年第2四半期(4~6月)と過去3年間を比較する調査結果を発表した。それによると、日本を含むAPACはホテルの予約など他の地域より大きく回復している一方、今夏の旅行意欲については、インドと韓国で高まっているのに対し、日本はやや低い傾向にあることがわかった。

2022年5月のホテル予約状況をみると、日本は2019年同月比で21%増。2020年に比べ100ポイント近く伸びた。一方、EMEAは昨年同期の水準を割り込んでおり、新型コロナウイルス感染再拡大や、ロシアによるウクライナ侵攻の影響があるとみられる。米国も昨年同期を下回っており、原油高や物価高騰の影響で旅行を控える傾向が指摘されている。

航空予約は世界のほぼすべての地域でコロナ前の水準を上回った。アメリカ大陸とAPACは2022年第22週で 2019年レベルを43ポイント上回り、EMEAは5月最終週で前年比55%増という大きな伸びを示した。

また、今夏の旅行の計画があるかどうか聞いたところ、「はい」との回答がインドで76%、韓国で61%、APAC全体でも59%だったのに対し、日本は52%で、シンガポールの48%とともに低い水準だった。

もっとも、新型コロナウイルスへの懸念は世界全体で根強く、インドで75%、シンガポールでは%が「旅行中の感染が心配」と回答。日本は「やや心配」も合わせると、85%に上った。

同社はこうした調査結果を受け、「新型コロナにもロシアによるウクライナ侵攻や物価高、原油価格の高騰など、懸念すべき要素は多いものの、現状では、世界的に今夏の旅行市場は前年よりは盛り上がりが期待できる。ただ、コロナへの懸念は払しょくされておらず、旅行関連ビジネスでは引き続き、感染対策徹を徹底してそのことをアピールすることが求められる」などと指摘している。