世界の旅行市場ランキング2024、トップは米国、日本は3位、成長率では9位に【外電】
(トラベルボイス 2024年10月1日)
https://www.travelvoice.jp/20241001-156211
【ホッシーのつぶやき】
2023年の旅行市場の規模は前年比24%増の1兆5000億ドル(約217.5兆円)、米国が4760億ドル(約69兆円)でダントツの1位、2位は中国で市場規模は米国の3分の1。3位は日本、ユーロ圏は対ドル為替レートもあって成長幅が大きかったという。
ロシアは5つ後退して14位、北欧はトップ15位圏外とウクライナ紛争の影響がある。戦争は人命を損なうだけでなく、観光収入も大きく損失させている。
【 内 容 】
米旅行調査会社フォーカスライトは、このほど世界の旅行市場に関する調査「グローバルトラベルマーケット・レポート2024」の結果を明らかにした。それによると、2023年の旅行市場の規模は、前年比24%増の1兆5000億ドル(約217.5兆円)となり、その大半を北米、アジア太平洋、西ヨーロッパが占めた。
国・地域別で最大マーケットは米国で4760億ドル(約69兆円)。このうち半分以上となる2990億ドル(約43兆3550億円)がオンライン市場だった。2位は中国で、市場規模は米国の3分の1ほど。3位は日本。なお、同調査データの数字は、米国と欧州は確定値、それ以外は推計値を使用している。
世界の主要旅行マーケットとオンラインvsオフライン比率(1~15位):フォーカスライト資料より
主要旅行マーケット上位15か国・地域の顔ぶれは、2019年とほぼ同じだったが、15位にブラジルが登場。またアラブ首長国連邦(UAE)が440億ドル(約6兆3800億円)で7位となった。同国は中東の旅行市場の半分以上を占めている。
一方、北欧はトップ15位圏外へ。ウクライナ紛争と経済制裁によりパンデミックからの回復が遅れているロシアの旅行市場は、2019年比で4分の3に縮小し、270億ドル(約3兆9150億円)。ランキングは前回より5つ後退して14位。
米ドル換算での比較では、ロシアを除く上位15か国・地域すべてで、旅行市場は2022年よりも拡大した。特にユーロ圏の各市場は、対ドル為替レートの影響もあって成長幅が大きくなり、スペインが前年比40%増となった。イタリア、ドイツ、英国、フランスも同2桁増だった。前年比での成長率が最も大きかったのは中国で同72%増。4位と5位にはメキシコ、ブラジルが続いた。日本は9位。
旅行マーケットの成長率ランキング(2023vs2022年):フォーカスライト資料より
フォーカスライトの「グローバルトラベルマーケット・レポート2024」では、米国、カナダ、アジア太平洋、欧州、中東、南米、東欧の計6市場を中心に、様々な角度から旅行市場の調査・分析をおこなっている。
※ドル円換算は1ドル145円でトラベルボイス編集部が算出
※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社から届いた英文記事を、同社との正規提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。