Airbnbスーパーホストプログラム5周年記念、スーパーホストであり続ける秘訣を初公開(MINPAKU.Biz   2019年09月20日)
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Airbnbは、2019年3月時点で世界81,000の都市に600万件以上のリスティングを掲載し、Airbnbホストが得た収益は約6兆5,000億円を超え、ゲストの宿泊は5億回を突破しているという。スーパーホストの平均は男性が40%、女性が59%だが、日本は男性が68%、女性が32%と逆転。また、スーパーホストの平均年齢は46歳で、日本は49歳。スーパーホストでないホストの年齢より少し高めになっているようだ。違法民泊は問題だが、観光客が求める宿のホストは、この例のような親近感が持てるホスピタリティーが求められるのだと思う。

【ポイント】Airbnbのスーパーホストプログラムが5周年を迎え、日本を含む5人のスーパーホストを紹介した。スーパーホストとは、ゲストをすばらしいホスピタリティで迎え入れ、他のホストの模範となる経験豊富なホストのこと。Airbnbは独自基準をもとに、四半期ごとに認定している。同プログラムは2014年に開始し、世界中で3,000人以上のホストが四半期ごとの審査を連続20回クリアし、スーパーホストのステータスを獲得しており、過去5年間に140万人のホストが獲得している。男性が40%、女性が59%、性別非公開が1%。また、スーパーホストの平均年齢は46歳で、スーパーホストでないホストの平均年齢は42歳。
オーストラリア・ウーラミア在住のLarrelleさん
Larrelleさんとご主人は内向的な性格でありながらも、オーストラリアで人気のビーチタウン「ハスキッソン」の近くにある20エーカーの牧場のなかの広々としたゲストコテージを貸し出している。ゲストは、3頭の馬と野生のカンガルーの群れと一緒に生活する。
Larrelleさんは「はじめてみると、とても自然に感じたので驚きました。普段は人付き合いが少なく、どちらかといえば動物と一緒にいることが好きなのですが、さまざまな人と知り合ったり、ゲストの冒険話を聞いたりして、私たちの生活を共有することが本当に楽しいのです。私たち家族や動物と一緒に過ごしているゲストの笑顔を見れるのが私の喜びです。」と話す。
20回連続スーパーホストステータスを維持している理由は「人気の旅行先からそう遠くなく、かつ喧騒から離れてくつろげるお部屋をゲストに提供できているからだと思う」「希望に応じて、のんびりゆっくりと自然に溶け込むような農場生活も体験できる」「動物に一緒に餌をあげるゲストもいれば、馬の毛のブラッシングを手伝ってくれるゲストもいる。窓の外でカンガルーが飛び跳ねている音で目覚めるゲストもいる。こんなことって、どこでもできる体験じゃないでしょう?」と語った。
イギリス・ペンザンス在住のVickyさんVickyさんとパートナーのJoeさんは2006年にコーンウォールの入り組んだ海岸沿いにあるペンザンスに引越した。ビクトリア朝時代の石の家を購入し、ユニークなスタイルのアンティーク家具や楽器などをそろえた。スーパーホストステータスを20回連続で獲得できた理由について「この街の美しさをゲストに説明するのが大好きだから」だと話す。ゲストは、収録スタジオ内を歩きまわり、運よく演奏中のアーティストに会うユニークな経験をした方もいるとのこと。Vickyさんはそれ以上におもてなしを通じたゲストとの個人的なつながりを楽しんでおり、「ゲストにはおいしくて健康的な朝食を作っている。人生について話をしたり、希望があればこの街のおすすめをシェアしたりもする」「お互い、自然なつながりを感じることもある。 朝食を食べながら2時間も話に夢中になった後、ゲストが『そういえばコーンウォールを見て回るためにここに来たんだっけ』なんて気づくこともある」という。
静岡県藤枝市在住のダイスケさんとヒラさん
ダイスケさんとヒラさんは、静岡県藤枝市近隣の美しい農村にある築96年の荒廃していた伝統的な日本家屋を購入し、ホストとして旅行者を受け入れ、今では世界中からゲストが訪れます。地域文化を紹介したいという夢を抱き、地元の案内人がいなければできないような体験だけでなく、あまり知られていない日本のさまざまな一面をゲストに紹介する機会をつくりました。ゲストが到着する1週間前に、興味を持っていることを知るために連絡を取り、最寄りの駅で出迎えて、家に向かう途中で少し辺りを紹介します。田んぼ、竹林、緑茶畑、村…ゲストとの最初のつながりを作る良い機会です。その後、料品店での買い物を手伝います。全部日本語です。そして夕食、ほとんどのゲストが、手作りの夕飯を食べてくれると話しました。ダイスケさんとヒラさんは竹林業も営んでいます。その竹材を使って地元の職人さんが、バスケット、ランプシェード、バッグなど伝統工芸品を作っています。そして、ゲストは竹の伐採の体験や、ダイスケさんと一緒に竹編みワークショップに参加することもできます。あるゲストは、『Airbnbで宿泊したのはこれで32回目だけど、こんな素晴らしいおもてなしを体験したのははじめて』と言ってくれ、それを聞いた途端、あまりに嬉しくて泣き出してしまったんです。
韓国・広州市在住のYoungheeさん

ビジュアルアーティストのYoungheeさんと夫のDongwookさんは、アメリカと日本での子育てを終えて韓国に戻ってきたとき、芸術家としての二人のビジョンを表現するユニークでモダンな家「レモンハウス」を建てました。広域市郊外の広大な景色、そして最上階のスイートルームにある独特なレモン型の窓が特徴です。「レモンは私が作品作りでよく使うモチーフです」とYoungheeさん。海外で暮らす経験があったからこそAirbnbホストになる勇気があったといいます。
そして、20回連続スーパーホストのステータスを維持しました。
「さまざまな職業や世代の人と出会う。これこそわくわくするアイディアだと思った。自分の経験を共有できるし、ほかの人にも夢を追い続ける勇気を与えることもできる」と思いました。
ホストとしての一日は、摘んだばかりの野の花で家を飾り、おいしい朝食を用意することからはじまり、ゲストが好みに合わせて地域の文化や自然を体験できるよう、手伝うことも日課です。ゲストレビューを読むと、なかには二人に食料品の買い物に連れて行ってもらったことや、博物館を案内してもらったこと、ハイキングに連れて行ってもらったことなどが記されています。
Youngheeさんは「私にとってホスティングは、宿泊先を提供するだけのものではないんです。ホスティングは文化的な交流であり、人々への奉仕だと思っています。私たちの心もホスティングをすることによって癒されるのです。」と、Airbnbホストとして活動することの魅力について語りました。
インド・ニューデリー在住のNalinさん
ソフトウェア開発者として約45か国に出張してきたNalinさんは、従来の企業経営型ホテルに飽きてしまい、家にいるように感じられるAirbnbのリスティングに宿泊するようになった。宿泊する先々で興味深い人々に出会ううちに、故郷ニューデリーでゲストを迎えてお返しをしたいと思い、ホストとして活動することになった。「私自身、根っからの旅人。ホスティングや旅行を通じて、世界各地ほとんどの主要都市に友達ができた。」と語る。20回連続でスーパーホストに認定された理由は「ゲストとのつながりを築き、素晴らしいおもてなしを提供したい」という気持ちが強かったからだと話す。ゲストにとってここが『我が家』だと感じてもらえることを願っている。Nalinさんは、今では8つのアパートを自ら管理するようになりましたが、ゲストの希望に応じた案内や交流を心がけ、Airbnbホストとして活動を続けるという。

Airbnbについて
Airbnbは世界最大手のバケーションレンタルサービスだ。2008年にスタートし、2019年3月時点で世界81,000の都市に600万件以上のリスティングが掲載されている。この間にAirbnbのホストが得た収益は約6兆5,000億円を超え、ゲストのチェックインは5億回を突破している。最大1億円のホストの補償もついており、ホストは安心して物件を貸し出せる。