JAL、預け荷物を出発空港から滞在先ホテルに直接届ける新サービス、手ぶら移動に向け実証実験
(トラベルボイス 2020年12月2日)
https://www.travelvoice.jp/20201202-147635

【ポイント】
「手ぶら観光」の進化版の実証実験が始まっている。
配送申し込みや決済をオンライン化し、預けた手荷物を到着空港で受け取らず、滞在先ホテルなどで受け取るという。今回は、預け入れ場所の専用タブレットに予約番号を入力して預け入れする手間がかかるようだが、将来は自宅にてピックアップしてもらい、ホテルで受け取るようになればと思う。
「手ぶら観光」は、公共交通機関や通行支障を軽減できるオーバーツーリズム対策として有効になる。

【 内 要 】
JALは2020年12月1日から、出発地から目的地まで手ぶらで移動できる手荷物当日配送の実証実験を開始した。預けた手荷物を到着空港では受け取らず、そのまま滞在先ホテルなどに届けるもの。従来、対面だった配送申し込みや決済をオンライン化し接触機会を減らすほか、ホテルチェックイン時まで手荷物を気にすることなく自由に行動できるようにすることで、荷物携行による制約や不便からの解放を図る。

実証実験の第1弾として導入するのは、羽田/高松線。予約時に預け入れ場所、受け取り場所を指定し、決済。ツーリストインフォメーションセンターなど預け入れ場所にある専用タブレット端末に予約番号を入力して預け入れし、受け取り場所で配送ラベルの控えを提示して受け取る仕組みだ。利用料金は1個あたり1500円。

実施期間は12月1日から25日で、JALのほか、荷主とドライバーをつなぐ「PickGo」を運営するCBcloudが陸路配送を提供、三菱地所が荷物預け入れ、受け取りを通じた街の関係人口に関する移動拠点の提供・運営を担う。