じゃらんの『とーりまかし』3月号の“LCC利用動向速報”をご紹介する。

国内主要LCCのピーチ・アビエーション、ジェットスター、エアアジア・ジャパンの各社は地方空港への新路線拡充を図り、関空、成田、福岡、新千歳などのメイン空港以外にも路線の広がりを見せているという。

利用動向の特徴をみると、

・ 性別は、男性56% 女性44%。 結婚歴は、既婚52% 未婚42%とあまり差がでていない。
・ 年代別では20代29%、30代21%、40代17%、50代14%、60代19%と、20代を中心とした若者の利用が多い。
・ 居住エリアでは、関東28%、関西29%と都市部に集中しており、九州21%、北海道12%と、都市部から遠方の地域に利用している傾向が見て取れる。
・ 飛行機の利用頻度は、年に1回以上利用する人が63%あり、ヘビーユーザー(3ヶ月に1回以上利用)も19%にのぼる。
・ 利用意識は、LCCを“積極的に利用したい”“やや思う”を入れて、全体で65.8%と高い結果になっており、年代別では、20代男性が91.2%と突出している。
  60代でも男性64.8%、女性51.8%あり、予約にPCを利用するうえでの障壁も減っているように見受けられる。
・ 年収別では、年収が400万円未満52%、400万円〜600万円69%、600万円〜1000万円58%、1000万円以上46%と、年収が400万円〜600万円の利用意向が高い。
・ LCCのイメージは、「価格が安い」が81.5%と突出している。
・ LCCをきっかけに、「飛行機の利用回数が増える」と答えたのが39%ある。
・ LCCで浮いたお金は、「現地滞在の買物や食事等で少し贅沢をした」が40.9%とあり、北海道の事例では、一人当たりの消費額が平均で500円程度アップしているそうだ。

主要な利用動向は以上の結果だが、若者世代の利用動向が強いこと、現地消費額が増えていることがLCC利用者の特徴であるといえる。
また、シニア世代の活用も見逃せない。インターネット利用も以前より改善されていることは、今後、“ITを活用した観光”の可能性を拡大させると思われる。


「じゃらんリサーチセンター」の調査報告は詳細に渡っており、感謝したい。
http://jrc.jalan.net/flie/surveys/lcc_2013.pdf