災害時に無料で清涼飲料水が取り出せたり、災害情報を表示する『災害対応型自動販売機』が、東日本大震災をきっかけに増えているそうだ。また、バッテリーを内蔵しており停電時も有効な自販機だという。
 
東日本大震災の時、首都圏に400台稼働していた日本コカコーラの自販機では、帰宅困難者に8万8000本の飲料品が無償提供されたといい、「寒いなか暖かい飲み物に助かった」との声が寄せられたそうだ。
 
災害対応型自販機が設置されたのは、2003年3月の埼玉県上尾市が全国で初めてだといい、その後、日本コカコーラの災害対応型自販機は、震災前の約6000台から今年7月末に約8000台に増加しており、サントリーの災害対応型自販機も、10年末の約4200台から今年6月末の約10000台に増加したという。
カメラ付き自販機で災害時の映像を送るシステムや、電光表示板に災害情報が流れるシステム、AED内蔵型の自販機まであるようだ。
 
【読売新聞 8/21夕】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130821-OYT1T00725.htm?from=ylist
 
観光地で喜ばれているのが『WiFi内蔵型自販機』である。訪日外国人の不満のうちWiFi環境の不備が36.7%と1番とある。WiFi内蔵自販機の普及は、訪日外国人が情報を得るためだけではない、平常時は観光情報等を入手しながら、非常寺は防災情報を流すこともできる。もちろん外国語対応も進めることもできる。
また、自販機の設置場所はGPSによる位置情報にとどまらず、正確な位置情報を把握することも可能になる。
自販機の設置は各社熾烈な闘いを繰り広げておられるので、簡単に設置できる問題でもないが、全国の自動販売機は約509万台も設置され、そのうち約5割の256万台が「飲料自販機」だという。この自販機のうち10%でも20%でも『WiFi内蔵型自販機』、『災害対応型自動販売機』に置き換わってほしいものだと思う。
 
【2012年末の自販機普及台数】
http://www.jvma.or.jp/information/2_01.html