友人Qさんの、「ななつ星in九州」の旅のレポート⑮を転載させていただきます。
今回は、「ななつ星の客室」です。
「ななつ星」の客室がベッドルームに変わり、シャワー等の設備への心配りが分かる内容になっています。

ななつ星の自室に戻るとソファーがベッドに姿を変え、その上に折り鶴とパジャマが用意されていた。ななつ星には風呂の用意はないので、檜風呂ならず檜シャワールームが用意されている。
 
シャワーヘッドはこれまで見たこともない大きなものだった。バルブをひねってみると冷たい水が出るのではなく、ただちに適温のお湯が出てきた。わずかな高級ホテルに取り付けられている排水弁機構が組み込まれているようだ。
シャワーはもし急停車があれば、転倒することもあることから椅子が用意されており、腰を掛けてのシャワーというものだった。大きな湯の束が降り注ぐと同時にシャワールームは一気にヒノキの香りに包まれた。
シャワーの湯は、定員の30人全員が使って3泊4日もつのか心配になり尋ねると、「2泊目の夜、お客さまが旅館に泊まられているとき、鹿児島の車両基地に入れて水を補給するとのことであった。
七つ星はディーゼル機関車なので、機関車の燃料補給も行なうそうだ。
 
ベッドの方向は進行方向になっていた。新幹線同様のフルアクティブ制御の制振装置を組み込んではあるものの、線路の継ぎ目がわからないとまではゆかない。出発時などは、列車の中にいることを思い起こさせられる。
 
真夜中、目が覚めて車窓に目をやると所々の人家に明かりが見えた。
そこには、一目「ななつ星」を見ようとする人の姿がチラホラ見える。真夜中だというのに…
 
(つづく)