JTB、コロナ後の海外旅行市場を展望する「JTBレポート」発行、旅行1回あたりの単価上昇で伸び鈍化の予測
(トラベルボイス 2021年11月15日)
https://www.travelvoice.jp/20211115-150057

【ホッシーのつぶやき】
日本を含むアジア各国の海外旅行の再開は、欧米に比べて大幅に後れているが、ワクチン接種率が上昇してきたので、アジアも急速に回復するものと思われる。
中国市場の海外旅行は現在なお閉鎖されており、海外渡航の解放される時期にも気を揉むが、中国の国内旅行が活況を呈しているといい、海外旅行にも影響を与えそうになっている。

【 内 容 】
JTBは、コロナ禍における日本人の海外旅行の意向とアフターコロナの市場展望をまとめた「JTB REPORT 2021日本人海外旅行のすべて」を発行した。JTB総合研究所の消費者調査や関係機関の統計資料などをもとに、マーケット動向や構造を分析し、編集・発行したもの。同社ホームページで販売している。

同レポートでは、海外旅行マーケットの動向は、日本を含むアジア各国の再開は欧米に比べて大幅に後れると展望。2021年夏には、ワクチン接種率が上昇した西欧州と北米の国際線の座席数が先行して回復し、これら発需要の座席数上昇に伴い、着地の東欧州や中米の座席数も上昇した。このように、大きな需要のある市場が動くことで、域内全体の旅客需要が回復に向かうことから、日本を含むアジアの海外旅行の需要回復には、アジア広域のワクチン接種の引き上げと、域内最大マーケットの中国発の海外旅行の再開がカギになるとしている。

日本人を対象にしたアンケート調査では、海外旅行再開後に行きたい方面は、ハワイやアジアの国々が上位に。また、中長期的には海外の物価上昇によって、海外旅行1回あたりの消費額が上昇する可能性があることから、旅行者数の伸びはコロナ以前と比べて鈍化するとの見通しも示している。