カーシェア需要、ワクチン普及により旅行やレジャー目的利用が回復
(やまとごころインバウンドニュース 2022年4月4日)
https://yamatogokoro.jp/inboundnews/pickup/46019/

【ホッシーのつぶやき】
カーシェアの利用のトップは「旅行」(38%)、「ドライブ」(32%)と、各々5ポイント増加した。
マイカー非保有者の利用割合は、2020年30%、2021年50%、2022年48%と、マイカー非保有者がカーシェアする比重が高まっている。
このような傾向がMaaSにもつながっていくようだ。

【 内 容 】
顧客満足度に関する調査の専門機関株式会社J.D. パワージャパンが、カーシェアリングについてのサービス顧客満足度調査の結果を発表した。この調査は、新型コロナウイルス感染拡大から約2年が経過した2022年1月に実施され、直近半年以内にカーシェアリングサービスを利用した人(18歳~64歳)を対象に、インターネット調査を行ったもの。調査回答者数は3465人。
カーシェアの利用目的として最も多かったのは「旅行」(38%)で、2021年調査(2021年3月発表)と比べて5ポイントの増加となった。また次いで多かったのは「ドライブ」(32%)で、2021年調査と比べて5ポイント増加した。2021年調査では落ち込みを示した旅行やレジャー用途での需要が、新型コロナウイルスのワクチン普及により、回復の兆しを示していることが伺える結果となった。

また、1回あたりのカーシェア利用時間をみると、6時間以上利用しているケースは2021年調査の21%から増え26%となり、長時間利用者が増加していることが確認できた。こうした背景には、近年カーシェア各社が提供している長時間でのパック料金の拡充も寄与しているのではないかと推察される。
カーシェア利用者のうち、マイカーを保有していないユーザーの割合は2020年調査(2020年3月発表)までは30%台となっており、マイカーを保有しているユーザーのほうが利用傾向が高かったが、コロナ禍での実施となった2021年調査ではマイカー非保有者の割合は50%にまで高まり、今回2022年調査でも48%と、高止まりの傾向にあることが確認された。新型コロナウイルス感染拡大以降、旅行やレジャー、マイカー保有者における2台目需要での利用等が減少し、クルマを持たない日常使いユーザーの比重が高まったと考えられる。
今回の調査では、前年に引き続き自家用車を保有しないユーザー層のマイカー代替手段としてのカーシェア利用率が高い状況が続いているものの、旅行やレジャーでの需要回復傾向が見られた。