Z世代の「カーボンニュートラル」意識、情報源はSNS、積極的な企業を高評価
(トラベルボイス 2022年2月9日)
https://www.travelvoice.jp/20220209-150321

【ホッシーのつぶやき】
カーボンニュートラルの認知度がやっと過半数を超えた。といっても内容まで知っているのは18%で、言葉を知っているを入れた数字だ。
「できることを探したいタイプ」が24%で高齢者に多いという。日本のZ世代は世界のZ世代とは少し違うようだが、生活が苦しくなる中で現実的な回答が多かったのかもしれない。

【 内 容 】
電通はこのほど、第4回「カーボンニュートラルに関する生活者調査」の結果を発表した。定期的に実施しているもので、今回は初めて、カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる取り組み)に関する意識と行動の観点から生活者を7タイプに分類・分析した。調査は2021年10月15~17日に全国10~70代の男女1400人を対象に実施した。

電通が分類したのは、すでに貢献している「ガッツリ行動タイプ」、できることを探したい「ハッキリ関心タイプ」、思い出したら何かする「ホンノリ意識タイプ」、財布と相談したい「ジックリ慎重タイプ」、ほんの少しならという「ワリキリ最低限タイプ」、動きはしない「フンワリ傍観タイプ」、興味がない「ヒトマズ無関心タイプ」の7つ。

最も構成比が多いのは「ハッキリ関心タイプ」の24.1%だった。この「ハッキリ関心タイプ」は高齢者層の割合が高く、新聞を情報源とする割合が高い。ゼロカーボンアクションに関しては、「省エネ」「スマートメーター」「蓄電池」「ゼロカーボン・ドライブ」などが挙がった。一方、最も貢献期待度が高い「ガッツリ行動タイプ」は4.2%と少数だが、若年男性、学生が多いことから今後の増加が期待できるという。

ただ、最も関心が低い「ヒトマズ無関心タイプ」も16.6%に上った。男性中高年層の割合が高く、カーボンニュートラルに関連する技術とその効果にあまり魅力を感じていないようだ。「ワリキリ最低限タイプ」は女性中高年層、一般社員が多く、ゼロカーボンアクションに関しては、「スマートメーター」「暮らしに木を取り入れる」といった行動が挙がった。

また、Z世代はカーボンニュートラルの情報源としてソーシャルメディア、学校や塾が多く、「環境配慮のファッションの選択」や「シェアリング」を実践している。Z世代は、企業への期待度が総じて低い一方で、積極的に取り組む企業には評価が高い傾向がある

なお、カーボンニュートラルの認知度は、第1回の調査(2021年4月2~4日)以来、初めて過半数(52%)を超えた。認知までは至らないが、「見聞きした気がする」まで含めると、75%に達した。