ネット広告費がテレビ抜いて初の2兆円超に、6年連続2ケタ成長、2019年が転換の年に
(トラベルボイス 2020年3月12日)
https://www.travelvoice.jp/20200312-145661

いよいよインターネット広告費がテレビメディア広告費を上回った。初の2兆円規模だという。
全体では6年連続で2ケタ成長というが、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの広告費はすべて前年割れ。
デジタル広告を起点に、既存メディアと統合したソリューションがさらに進化するようだ。広告業界の転換点になったと電通は指摘する。

【ポイント】
電通は、日本の総広告費が6兆9381億円になったとの推計を発表した。
今年は「物販系ECプラットフォーム広告費」と「イベント」領域を追加し、前年比1.9%増の6兆6514億円で、8年連続のプラス成長となっている。

2019年はインターネット広告領域やイベント関連が総広告費を押し上げた。
そして、インターネット広告費がテレビメディア広告費を上回り、初の2兆円規模に到達。
デジタルトランスフォーメーションが進み、デジタルを起点とした既存メディアとの統合ソリューションも進化するなど、広告業界の転換点になったと指摘する。

大型プラットフォーマーを中心に堅調に成長した。
マスコミ四媒体事業者のデジタル広告費(22.9%増)や物販系ECプラットフォーム広告費(新規)が好調に推移。
新規項目を外した前年同様の推計では、13.6%増の1兆9984億円となり、6年連続で2ケタ成長となった。

「新聞広告費」「雑誌広告費」「ラジオ広告費」「テレビメディア広告費」とも前年割れ。
「官公庁・団体」が選挙や消費税率変更関連で増加。
「趣味・スポーツ用品」「薬品・医療用品」は、シニア向け通販で増加。
「ラグビーワールドカップ2019」では、開催地エリアで増加し、臨時出稿もあった。

電通が「2019年日本の広告費」の推計値を発表したもの。