10月13日の『観光のひろばZOOM ③』には31名の方が参加してくれました。
冒頭、ZOOMが固まってしまい、コロナの最新情報はお伝えできなかったのをお詫び申し上げます。
ZOOMセミナーも3回目になりますが、このセミナーの良い点は、ゲストの話も素晴らしいのですが、多様な参加者の発表があることです。
次回は12月の予定ですが、またご参加いただければと思います!

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『ポストコロナの観光の最新情報』 (2020年10月13日『観光のひろばZOOM』)

6月8日、世界の新型コロナ感染者数は700万人を超え、死者は40万人でしたが、10月13日は、世界の感染者は1800万人を超え、死者は70万人となりました。
インドの感染が急増しており、世界レベルでは、まだまだ感染拡大が続いています。
10月11日の、日本の感染者は9万人を超え、死者は1630人、1日あたりの感染者数も死者数もピークは超えたようです。

株式会社グローバル・デイリーの主要15ヶ国の資料によりますと、感染者数が最も少ないのは、台湾の538人。死亡率の最小はシンガポールの0.01%。死亡率が2%以下は、日本、韓国、台湾、香港、シンガポール、タイ、ベトナムの8ヶ国。完治率が90%を超えているのは、日本、中国、韓国、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンの8ヶ国です。
日本の致死率は2.9%から1.8%に下がりました。完治率は70%から91,4%に上がっております。
安心はできませんが、この統計を見ると、日本の状況は、少しは安心できそうです。

世界観光機関によると、外国人観光客の完全閉鎖は、ヨーロッパで17%、南北アメリカで41%、アフリカで51%を超えており、アジア太平洋地域は61%だそうで、理由は、「今は感染率が低くても、観光がコロナ感染拡大につながり、弱い医療制度を崩壊させる」恐れがあることです。

航空需要の回復は進まず、8月の国際線の旅客需要は88.3%減。国内線はやや回復して50.9%減。
2020年の旅客数予測は66%減になるといいます。
ANA従業員の給与減額とともに、冬の一時金の支給なしで、年収で3割減になる見込み。
LCCのエアアジア・ジャパンは、日本での事業継続を断念したといいます。
航空会社の業績回復には、各国の渡航規制解除が課題で、世界観光機関は「観光旅行の再開は可能であると述べ、国境を再開させるために必要な保障措置を確立」するよう各国政府に求めたといいます。
日本政府もビジネスで海外から戻ってきた場合の 14日間の待機免除に向け調整を始めました。
しかし、インバウンドは、「訪日を希望する人は多いのですが、ツアー申し込みはゼロ」が続いているようです。

菅首相は、9月29日の観光戦略実行推進会議で、「観光は観光庁だけでなく、文化施設、国立公園を含め多くの役所に関係する政策であり、その復活のためにはそれぞれの省庁が知恵を絞る必要がある。縦割りを打破し、前例にとらわれず、政府一体で取り組んでいきたい」と述べました。
GoToトラベルキャンペーンに関しては、「8月末までに延べ1300万人以上の方々が宿泊したが、これまでに感染が判明したのは十数人にとどまっている。引き続き感染対策をしっかり講じた上で利用していただきたい」と述べました。