今年の夏は人と違った「コト消費」に注目 サステイナブルな経験ができる旅行先をブッキング・ドットコムが発表
(やまとごころ 2019年7月18日)
https://www.yamatogokoro.jp/inboundnews/pickup/33124/

ブッキング・ドットコムの調査で「昨年よりサステイナブルな旅をしたい」が55%にのぼった。
インドのようにヒマラヤの奥地にある村に太陽光発電装置を届ける旅は理解できるが、マレーシアのように難民生活体験や、ネパールのように人身売買の被害を受けた女性が語るような旅が受け入れられるのだろうか?
「サステイナブルな旅」が”持続可能”を超えた、社会問題に踏み込んでいることに衝撃を感じる。

【ポイント】
ブッキング・ドットコムは、世界18の市場で合計1万8077名を対象に、オンラインで「サステイナブル・トラベル」に関する調査を実施した結果から、「2019年は昨年よりもサステイナブルな旅をしたい」と回答した人が55%にのぼったといい、今年の夏におすすめのサステイナブルな旅ができる旅行先を発表した。
■ネパール
地元ガイドと共にトレッキングしながら、現地のコミュニティが抱える問題から学ぶツアー。
特徴はガイドの全員がかつて人身売買の被害を受けた女性であること。手作りの食事や伝統のカゴ作りを学べるだけでなく、地方コミュニティにおける人身売買、性差別による暴力、児童婚などの撲滅に貢献することができる。
■インド 
トレッキング参加者自らがヒマラヤの奥地にある村に太陽光発電装置を届ける旅。現地の人々の暮らしを快適に変え、今後も旅行者たちが訪れる持続可能なサイクルを構築する。
■タイ
伝統のダンス体験を通じて、タイの文化遺産消失を防止するツアー。
■マレーシア                         
難民の生活再建を目的としたツアー。難民支援のオープン・ハウスプログラムを通して、難民家族の家を訪れて、手作りの伝統料理を楽しんだり、彼らの経験や文化について学ぶ。
■コロンビア 
地元ガイドと共にコロンビア原産の動植物に触れるジャングルツアー。アンデス山脈の合間をパラグライディングするオプションもある。
■南米&南極大陸
タカマ砂漠で現地の天文学者が夜空に関する古代の謎を解説してくれる、星を眺めるツアー。観光を通じて、現地のガイドや職人が公平な収益を得られるように工夫されたトレス・デル・パイネ国立公園へのツアーもある。
「サステイナブルな旅」とは、エコフレンドリーな宿泊施設に滞在することや、可能な限り公共交通機関や自転車で移動するなど、環境に配慮した旅行のことで、現地コミュニティが持続可能な発展ができるよう、その土地に根差した体験をするなど内容は多岐にわたる。今回発表した旅先は、ブッキング・ドットコムが2017年から始めた「ブッキング・ブースター・アクセラレータープログラム」に参加した、サステイナブル・ツーリズムに携わるスタートアップ企業が実際に取り組んでいる事例をもとに紹介した。