昨日のNHK『日曜美術館』は、「中国によみがえる“雪舟”」だった。

再放送:1月11日夜

これまで中国人観光客は、京都や奈良が1300年の歴史と聞かされてもバカにしていたといいます。中国人にとっては”4000年の歴史”どたいう自負があるからです。

しかし法隆寺などの仏閣を訪れて、1300年前の建物との説明に感動するとの話をお聞きしたことがあります。

中国の文化大革命で多くの文化財が破壊されたからです。

いま中国で”雪舟”の水彩画が注目されているといいます。

これも文化大革命で破壊された水墨画の技法が残り、美術価値の高い雪舟の魅力を求めているそうです。

それも雪舟と言う人間の生き方、考え方にまで共感し、作品を理解しようとしていると聞いて、中国と日本の関係の将来の一つの光明を感じます。

芸術・文化の素晴らしさを感じます。

中国人観光客の行いの悪さが問題なのも事実ですが、時間をかけて、改善されることを祈るばかりです。

【NHKホームページより】

いま中国で”雪舟”が熱い!雪舟は、室町時代に活躍し、日本では「画聖」と呼ばれる水墨画の巨人だ。その雪舟が、水墨画の本場・中国で注目されている。

2014年6月には、杭州で「雪舟シンポジウム」が開かれ、多くの研究者や画家が、「これからの中国やアジアの美術が発展していく上で非常に重要な存在」と、その真価を語り合った。

なぜ今、中国で雪舟なのか。雪舟は、1467年、48歳のとき、遣明使の一員として中国に渡った。浙江省の寧波から北京まで、大運河を往復する旅。各地で本場の水墨画を目にしながらさまざまな筆法を学んだ。そして帰国後、中国で学んだ成果をもとにしながら独自の画風を探求。「画聖」と称される傑作の数々を生み出していった。

その雪舟が、中国で高く評価されている背景には、時代の大きな潮流がある。中国では、急速な経済成長の中、美術市場が活況を呈し、水墨画にも熱い視線が注がれている。その中で、中国水墨画の神髄を受け継ぎ、革新的な作品を生み出した雪舟を研究しようとという機運が高まっているのだ。雪舟を巡る、中国での最先端の動きを取材。時空と国境を超え、新たな輝きを放つ”雪舟”の魅力に迫る。

http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2015/0104/index.html