【京都府観光アドバイザーの釼菱さんのご報告】

今日は、京都の定点観測の情報と、京丹波の「道の駅」にできた「マリオット×積水ハウスのホテル」のお話をさせていただきます。

定点観測としては、ビジネスホテルの上ランク(1万数千円/泊)20数軒を訪問しヒアリングをすると、9月のシルバーウィークの1週間前から、四条を中心に満室になり、周辺のホテルに広がったようにお聞きしました。9月の京都の稼働率は40%〜50%だったようです。週末の稼働は高いのですが、平日の稼働が低く、全体の稼働率を押し下げている。修学旅行も動いているのですが、日本人相手はこの傾向が続くと思われる。これからも高級ホテルの新規開業が続きますが、営業的には当面は厳しい状態が続きそうです。

京丹波の“道の駅”に10月8日にできた、マリオット×積水ハウスのホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット 京都京丹波」についてお話しさせていただきます。マリオットが「フェアフィールド」というモーテルの形で全国展開されるものです。

モーテルは“Motor Hotel”の意味で、アメリカで普及している郊外型のホテルです。

日本では「ファミリーロッジ旅籠屋」が1995年、日光鬼怒川に1号店をオープンさせ、全国に77店を展開しており、親子4人1室で15000円(25㎡)からで、マイカー旅行者が気軽に利用されることを狙っておられます。

マリオットは、年内8軒の開業を予定しており、積水ハウスと提携し「道の駅」周辺で開発。地域観光スポットの拠点の地方創生事業「トリップベース道の駅プロジェクト」として、5府県15箇所、約1000室。最終的に3000室規模で展開されます。

宿泊に特化したスタイルで、地域に溶け込んだ「着地型観光」を狙い、食事は「道の駅」で摂るというスタイルになります。

部屋はベッドとシャワールーム、トイレのみで、1階ラウンジでくつろぐスタイルです。

オープンしてすぐでもあり、道の駅の情報提供がホテルゲストに対し出来ていなかったのは残念でしたが、体験プログラムなどを含めて情報提供を行い、地域を楽しんでもらいたいですね。

星乃:アメリカで最も権威のある旅行雑誌の一つ「コンデ・ナスト・トラベラー」誌が、読者投票で、世界で最も魅力的な都市として「京都」が世界1に選ばれました。