オーバーツーリズム問題解決へ新たな糸口!完全予約制の白川郷ライトアップイベントが大きな成果
(PRTIMES 2019年1月22日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000035587.html

完全予約制を導入した白川郷のライトアップ、1月開催の2回の実績は混雑もなく大成功だったという。
イベントを始めた33年前は、豪雪地帯で、交通も不便な冬の白川村に来るお客様はほとんどいないなか、少しでもお客様にきてもらえたらとの願いが、住民600人弱の地域に、7000〜8000人の観光客(大半が外国人客)が押し寄せ、オーバーツーリズム問題が発生した。
完全予約制にして、予約していない方に引き返してもらうという問題もあったが、これまでの混雑は嘘のように改善され、観光客の満足度も高かったという。
完全予約制導入には大きな議論が巻き起こったと思われるが、この英断から、さらに高い満足を得られるイベントに昇華していただきたいと願う。

【ポイント】
岐阜県・白川村のライトアップは完全予約制が導入されたが、1月14日と20日のライトアップは大きなトラブルもなく無事終えることができた。
『以前と異なり会場内がこんなにも整然としていることには本当にびっくりした』予約制は大成功ではないかとの声が上がった。『友人から混雑しているとは聞いていたが、今回は美しい風景を楽しめた。また違う季節に来てみたい』や『スムーズに展望台に行くことができた』など好評であった。

今年で33回目を迎える岐阜県・白川村のライトアップイベントは、住民600人弱の地域に、7000〜8000人もの観光客(大半が外国人客)が一気に押し寄せ、交通渋滞、違法駐車、ゴミ・トイレ問題、住民とのトラブル、景観破壊などのオーバーツーリズム問題を抱えていた。
昨年は『まさに地獄絵図でした。お客様に幻想的な風景を楽しんで頂く、というものには程遠く、5,6時間ずっとクレーム処理に追われていました』『展望台ではマイナス8度さらに雨の降りしきる環境下でお客様を1時間半以上待たせてしまい、辛い思いをさせてしまった』と語った。

2019年ライトアップに向けて議論を繰り返し、予約制に反対する声もあったが、対策を取らずに問題が発生する不確実性を考慮し、実施する方向性でまとまったという。
日帰り駐車場予約ではPeatixとの連携により、昨年までの渋滞が嘘のようにスムーズに進んだ。
これまで長い時の渋滞で1〜2時間待ちという状況が常態化していたが、今年は長くても150m程度で10分以内に駐車場に入ることができた。

ライトアップのことを知らずに来られた方の駐車スペースがなく、仕方なく引き返して頂く問題もあったが、昨年までは、ライトアップ当日は外出を控えていた村民の行動を抑制せずに済むようになり、村民ボランティアの数を大幅に削減することもできたという。

今年のライトアップは残り4回。
開催日程:2019年1月27日(日)、2月3日(日), 11日(月・祝), 17日(日)
開催時間:各日17時30分~19時30分