ブッキング・ドットコム、宿泊施設の「サステナブルな取り組み」掲載で見える化、予約前に確認可能に
(トラベルボイス 2021年9月21日)
https://www.travelvoice.jp/20210921-149615

【ホッシーのつぶやき】
ブッキング・ドットコムが「宿泊施設のサステナブルな取り組みの表示」を始めた。
取り組み内容が記載されると、宿泊客として「サステナブルな取り組み」への協力が可能になる。「使い捨てプラスティックを使用しない」、連泊する場合「毎日の清掃不要、タオル交換不要」、「地域コミュニティへの投資・配慮している」「自然環境への配慮」は賛同しやすい。
こうして少しずつサスティナブルに近付けることが大切なのだろう。良い取り組みだと評価したい。

【 内 容 】
ブッキング・ドットコムはこのほど、パートナー宿泊施設の掲載ページでサステナブルな取り組みの表示を開始した。5つの主要カテゴリー、「廃棄物の削減」、「エネルギーや温室効果ガス」、「節水」、「地元コミュニティ支援」、「自然環境」に分類して表示し、旅行者が「100%再生可能エネルギーを利用しているか」、「節水シャワーを導入しているか」なども予約前に確認できるようにした。
同社調査で3人に1人の旅行者の(世界31%、日本28%)が「サステナブルな宿泊施設をどこで見つけられるかよくわからない」と回答したのを受けたもの。

同社では、2021年度版の「サステナブル・トラベル」に関する調査結果を発表。日本人旅行者の82%が「旅行において、サステナビリティが非常に重要だ」と回答する一方、「サステナブルな取り組みを行っている宿泊施設が存在していることを知らなかった」という人もいまだ半数以上(54%)。旅行者がサステナビリティを意識して宿泊施設を選択できるようになるまでには、まだ課題が残っていることが浮き彫りになった。

世界の旅行者の48%は「旅先でサステナブルな取り組みを実施することは難しい」と考えている。ただ、日常生活に取り入れている取り組みを旅先で行うだけでも、サステナブル・トラベルの第一歩といえ、日本人旅行者が日常的に行っている取り組みでは、「リサイクル」(45%)、「ゴミの量を減らす」(42%)、「短距離の移動は公共交通機関や車の代わりに徒歩や自転車を使用する」(42%)が上位を占めた。

同社は、「タオルを再利用し、毎日のリネン交換は不要と伝える」、「宿泊先でもゴミを分別する」、「節水を心がける」、「普段使っているシャンプーを小さいボトルに詰め替えて持参し、アメニティは持ち帰る」ことなどで、旅行者も旅先の宿泊先でサステナブルな取り組みができると呼びかけている。

調査は2021年3月にオンラインで実施。日本を含む30カ国・地域の2万9349名から回答を得たもの。

上記の図の要約
●廃棄物
・使い捨てのミニボトルに入ったシャンプー、コンディショナー、ボディーソープは提供していない
・使い捨てプラスティック製のマドラー、ストロー、カップ、カトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン)、食器は使用していない
●水
・水を効率的に使用したトイレを設置している
・毎日の清掃不要を希望する選択肢を提供している
・タオル交換不要を希望する選択肢を提供している
●地域・現地コミュニティ
・収益の一部を、社会事業やサスティナビリティ事業に投資している
・地元のガイドや事業によるツアーやアクティビティを提供している
・現地のアーティストに向けて、疲労の場を提供している
●自然環境
・野生動物(飼育していない動物)を敷地内で展示、触れあわせたり、加工のために捕獲したり、消費、販売していない
・敷地内に緑のスペースがある(庭・屋上庭園など)
・自転車レンタルを提供している