【データ】新型コロナによる消費変化調査 世界17都市「売れた」「売れなくなった」もの
(観光経済新聞 2020年8月2日)
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​「コロナショック」と呼ばれた異常な消費変動は落ち着きを見せ、元の消費に戻りつつある。
それでも「売れている」ものは「マスク」に「消毒用品」といい、「売れていない」ものは「特になし」がダントツになったようですが、「化粧品」や「衣料品」など不要不急なものは買い控えられているようです。
ロックダウン時に南アフリカやホンジュラスなどでは、「禁酒令」も出ていたのには驚きでした。

【ポイント】
株式会社ロコタビが「新型コロナによる消費変化調査 世界17都市『売れた』『売れなくなった』もの」を発表した。

最近の消費の変化について「海外在住日本人17人に聞いてみた!」

• ​フランス:通常に戻りましたが、美容院やレストランやマンションのリフォーム工事関連が多忙。
• ホンジュラス:6月中旬に禁酒令が解除されたので、ビールなどアルコール飲料、小麦粉、米、乾燥パスタ類などが売れている。
• イタリア:コロナに関係なく、夏なのでアイスや清涼飲料、ビールが良く売れているが、毎年夏には店頭を飾るBBQ用品が、例年より少ない気がする。
• ニューヨーク:高級缶コーヒー、DIY関係、オーガニック野菜が売れている。
• アルゼンチン:みんな収入がないので消費は全て下がっている。
• スペイン:日焼け止め、高級な化粧品が売れていない。
• カンボジア:自転車が売れてるのか、レンタルなのか増えまた。
• 韓国:消費については、ほぼ普通の生活に戻っている。
• スイス:特には気づきませんが、ニュースでは、洋服など例年に比べるとあまり売れていない。
• ブラジル:大きな変化はない。

​一時のコロナショックと呼ばれ、異常な消費変動は落ち着きを見せ、徐々に元の消費に戻りつつあるようです。前回調査で「バリカンの売上が伸びている」という声は無くなり、現在は「美容院」が再開した国が増えているようだ。
外出制限が解除されたことにより、仕事の再開も広がりをみせ、フランスでは美容院やリフォーム関連の工事が多忙という回答が寄せられた。
気になる点は、夏に消費の増える「日焼け止め」や「BBQ用品」の消費の落ち込みを感じるという声。例年とは違う夏の過ごし方が広まっているようです。

• 消費増は変わらず「マスク」、消費減は「特になし」
消費についての自由回答に含まれるキーワードを並べ数値化しました。
売れているものには「マスク」が含まれており、生活必需品として世界中で利用されていることから、現在も必然的に消費傾向は右肩上がりです。消毒用品も消費を大きく伸ばしています。

アルコール飲料が伸びている要因は、暑い季節に向かっていることや、ロックダウン時の「禁酒令」などが規制緩和された地域において、消費が一気に回復しています。
しかし、南アフリカでは2ヶ月行われた禁酒令が解禁された後、7月13日から再び規制強化され、酒類の販売が停止しています。

世界17都市の様子を聞いたところ、「特に変わりなし」が、スイス、イタリア、ブラジルから寄せられた。一時の消費の偏りは徐々に解消されているようです。
しかし「外出が減った影響で 衣料品の売り上げがかなり落ち込んでいる (トルコ)」「化粧品や下着が売れていない (南アフリカ)」と、アパレル業界の消費低下があるようです。

■調査概要
調査の方法:ロコタビ登録の海外17都市在住ロコへのアンケート
調査主体:株式会社ロコタビ

海外と関わる人の課題を解決する事を目的に運営する「ロコタビ」が、今できる事は世界の変化を自社サービスがもつネットワークを生かし、現地のリアルを伝えていくこと。
先月に引き続き、今月も新型コロナウイルスよって変化した「各国の変化」について、海外在住者から集めたデータをもとに調査分析を行いました。今回は、調査の中から新型コロナの影響による「各国の消費の変化」に着目した調査結果を紹介いたします。