【データ】2021年の旅行に対するの意識 グローバル調査 Hotels.com調べ(観光経済新聞 2021年3月7日)https://www.kankokeizai.com/【データ】2021年の旅行に対するの意識-グローバル/

【ポイント】
日本人は、「コロナ禍で旅行ができないことが寂しい」が14カ国で2番目に低い65%で、「仕事をしない旅行」の支持は14カ国で最も低い7.3%といい、仕事に愛着を持つ国民性のようです。「コロナ禍で同僚に会えなくて寂しい」は14カ国で2番目に低い8%といい、テレワークに適していると分析されています。

【 内 容 】ホテルズドットコムは2月25日、「2021年の旅行に対するの意識 グローバル調査」の結果を発表した。
• 日本の旅行者は、旅行にいけるなら1ヵ月間「米」を我慢できることが明らかに。一方で、アメリカやイギリスは「アルコール」を我慢する結果に
• With コロナ時代の旅行では、「計画的で慎重な」旅行を好む日本人が多数
• 旅先で懐かしいことを質問した場合、グローバルでは多くの国で「非日常感」が、日本では「宿からの景色」が上位に
• コロナ禍以前から日本人は旅先でも仕事を気にしており、元々ワーケーションに向いていた?!

長引くコロナ禍で、旅行が恋しくなってきた方もいるのではないでしょうか。Hotels.com™の最新グローバル調査では、2021年と前年を比べてどのような旅行がしたいと思うようになったか、また旅行のために我慢できることや旅行と仕事の関係など、日本とグローバル14カ国の異なるユニークな傾向を分析!日本の旅行者は、総じてwith コロナ時代の旅行に計画的で慎重な傾向があることがわかりました。

計画派 vs 気まま派、の背景にはコロナによる活動制限が?!
「コロナ禍で自由気ままな旅行ができなくなったことが寂しい」と回答した日本人は65%と調査対象国の中では2番目に低く、「もし急に旅行する機会があったら、とにかくすぐに旅行に出かけたい」と反対の回答をした日本人は、他14カ国の中で最も多い46%でした。一方で、コロナによる各国の活動制限が厳しかったスペイン、ブラジル、イギリスなどは気ままな旅行をしたいと回答した人が多い傾向となりました。
また、日本の旅行者は「コロナ禍で旅行に出かける際に必要な準備期間」は1ヵ月以上(20%)と、今日明日(16.9%)や1週間(6.8%)と回答した人を上回りました。

日本の旅行者は「宿からの景色」が、グローバルでは「非日常感」が旅先で懐かしいことの上位に
「ホテル宿泊で最も懐かしいこと」を聞いた質問では、日本人の旅行者は「宿からの景色(27.5%)」「静けさ(25.6%)」「お風呂(24.5%)」と回答しました。いまもなお在宅勤務が続く日本では、いつもと異なる景色に触れ、リフレッシュしたり、静かな空間でゆっくりと羽を伸ばしたりすることができる旅先の体験を懐かしむ人が多い結果になりました。一方で、グローバルの旅行者は「非日常感」と「静けさ」を懐かしむ傾向にありました。コロナ禍で活動が制限されている世界各国では、非日常を満喫できる旅先での時間を恋しく思っている人が多いことが伺えます。

日本の旅行者は、旅行のために1ヵ月間「米」を我慢できる?!
「コロナ前のように自由な旅行ができるようになるとしたら、何を我慢できるか」という質問に対して、日本人は主食である「米」を1ヵ月も我慢すると回答しました。また、イギリスやアメリカでは、年始1月は飲酒を控える「Dry January」の文化が広まり始めているからか、旅行のためなら「お酒」を1ヵ月間飲まないようにするという回答が最も多くありました。

日本人は、もともとワーケーションに向いていた!
旅行先で気持ちの面で懐かしいことを質問したところ、「ストレスから解放されてリラックスしたい」と回答した日本人は全体の44%を占めた一方で、「仕事をしなくてよい」旅行が懐かしいと回答した日本人はたったの7%でした。日本人は、他の国に比べても、コロナ禍前から旅先で仕事を気にしていた可能性があり、もともと旅をしながら仕事をしていたことが判りました。
さらに日本人がワーケーションに向いていることを裏付ける結果に、「コロナ禍でできなくなり寂しかったこと」という質問に対して、「同僚に会えなくて寂しい」と回答した日本人がグローバルで2番目に少なかったことが挙げられます。このことから、特定の職場で同僚と合わなくても平気な日本人は、好きな場所で仕事をすることができるワーケーションがもともと合っていたことが伺える結果となりました。
Hotels.comアジア太平洋地域広報統括のゾーイ・チャン(Zoe Chan)は、以下のように述べています。
「今回の調査を通じて日本のお客様が早く旅行できるようになりたい、と強く願っていることがわかりました。また思いついたらすぐに出発しようという方が多い他国に比べて、日本の旅行者は計画的な旅行を望んでいることも判り、今後も安心して旅行を計画いただけるよう、Hotels.comは新型コロナ対策をしている宿泊施設情報を含め、引き続き安全や衛生に関する情報発信の強化に努めます。」

【アンケート概要】
■サンプル数: 計12.300名/15ヶ国
■調査対象: 日本、アメリカ、カナダ、ブラジル、フランス、イタリア、スペイン、イギリス、香港、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、韓国、台湾
■調査期間: 2020年12月7日~12月15日
■調査方法: インターネットリサーチ
■調査会社:OnePoll