在住外国人「外出・旅行」に関するアンケート調査
在住外国人が日本国内旅行で求めるものは「ご当地グルメを堪能すること」と「地元の人との触れ合い」
(ENGAWA株式会社プレスリリース 2020年8月)
https://engawa.global/engawa2016/wp-content/uploads/2020/08/2ed857174c3fb0fbad8515c57d8df3f4.pdf

【トピックス】
東京在住の外国人が94%も占めるデーターだが、訪日外国人と在住外国人では「まだ行っていない場所」として、1位に九州が選ばれた点は注目です。
今後、日本在住の外国人のSNS発信が注目されるなか、大切な視点になりそうです。
◆新型コロナウイルスが落ち着いたら日本国内旅行をしたい。8割以上
◆日本在住の外国人が日本国内旅行で楽しみにしていることは「ご当地グルメを堪能すること」
◆国内旅行の需要はあるが、「営業しているか」「安全か」「他県から旅行者が来ることに反対でないか」と、新型コロナへの懸念が多い。

【ポイント】
新型コロナウイルスが落ち着いたタイミングでしたいこと
1位に日本国内旅行(83.5%)、2位に国外旅行(74.3%)、3位にLIVE・演劇等の鑑賞(45.9%)となった。
外出自粛が続いていることもあり、アフターコロナにしたいこととして、国内旅行や国外旅行が多く、在住外国人にとっても、旅行需要が高いことが分かった。

今まで行った国内旅行で一番満足度が高かった場所
1位に北海道、2位 京都、3位 沖縄になった。
1位に北海道は、「スキーなどのアクティビティ、パウダースノーの素晴らしさ」「自然・景色」「食べ物」「 人が親切で宿泊施設がすばらしい」があげられた。
2位の京都は、「祇園、寺社の数の多さ、食べ物」「素晴らしい食事、素敵な人々、豊かな歴史」と、食事とともに、歴史・文化的体験に魅力を感じる意見が多かった。中には「10回以上行っていますが、必ず未体験のことがある」と回答する人もいた。
3位の沖縄は、「美しい自然」「地元の人が親切で親しみやすい」「料理がとても美味しかった」などが上げられた。
上位3か所の共通点として「地元の人の親切さや触れ合い」をあげており、地元の人との触れ合いやホスピタリテ ィの良さが満足度を高める上で重要な要素であることが分かりました。

今後、日本旅行で行きたい地域
1位に九州 (59.6%)、2位 北海道 (55%)、3位 沖縄 (51.4%)という順番になった。
「今まで行った場所で最も満足度が高かった場所」における上位に入っていない、九州が1位に選ばれたのは、まだ行っていない場所で行きたい人が多かったと推測されます。

日本国内旅行でしたいこと
1位が「ご当地グルメを食べる」(64.2%)、2位が「温泉旅館に泊まる」 (56%)、3位に「自然の 名所観光 (53.2%)」となった。
在住外国人、訪日外国人、日本人を比較してみると、在住外国人と訪日外国人が日本旅行に求めることとして、1位に「グルメ」をあげているが、日本人は3位です。
日本独自の体験でもある「温泉」は、日本人は1位、在住外国人は2位、訪日外国人は上位3つに入っていません。
同じ外国人でも、訪日外国人と在住外国人では、日本国内旅行に求めるものに差異があることがわかりました。

日本国内旅行を計画するときに参考にするツール
1位友人・知人の口コミ(61.5%)、2位観光地のサイト(57.8%)、 3位口コミサイト (55%)となった。
友人からの口コミや口コミサイトなど、体験談を参考にしているといえますが、2番目に「観光地のWEBサイトを参考 にしている」も多いことから、旅行先の自治体や観光関連のWEBサイトで情報収集をしつつ、旅行経験者の声を参考にしているといえます。

日本国内旅行をするにあたり気になること
1位が「行きたい施設がコロナの影響で空いているか」(63.3%)、2位「 3密にならないか」(62.4%)、3位が「他県から旅行者が来ることに地元の人が反対しないか」(41.3%)と、新型コロナウィルスに関することが上位にあがった。
日本国内旅行への需要はあるものの、新型コロナウィルスが終息していない現段階において、安全に旅行ができるかどうかが気がかりのようです。GoToトラベルキャンペーンがスタートした現在、国内旅行の需要が増えるなか、在住外国人旅行客に向けてもコロナ対策の情報発信が重要となってくる。

調査方法 :インターネットによるアンケート調査
調査期間 : 2020年07月10日~2020年07月26日
調査対象 :在住外国人109人が回答