『日本酒フェスから見るオーストラリアと日本の深い関係』 (講演概要②)
(観光のひろば 2025年1月31日) 遠藤烈士:JAMS,TV
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【ホッシーのつぶやき】
2025年の訪日オーストラリア人は100万人を突破するかもしれない。JNTOや関係者の取り組みもあるが航空便が飛躍的伸びたのも理由の一つだ。訪日するのは若い世代が多い。そしてリッチだ。長期間の旅行で消費額も大きい。欧米豪で2位だ。2032年ブリスベン五輪開催で日本との接点がさらに増える。農林水産物・食品輸出、日本酒の販売も好調だ。このサイクルをさらに高めなければならない。

【 講演概要 】
2024年の訪日オーストラリア人数は920,200人(前年比150%)で、欧米豪の訪日客数2位です。
2012年以降に増加を始めたのですが、理由として、日本の観光立国宣言があり、オーストラリアに対する補助も大きかったこと、そして日本への直行便が増えたことです。一人当たりの旅行消費額も2位382,311円、個人旅行が90%で、自由に使えるお金が多い20代・30代の若い方が多いです。

シドニー、メルボルンに次ぐ第3の都市としてブリスベンがあり、2032年にブリスベン五輪の開催が決定しています。
オーストラリアの航空会社「ジェットスター」は、2024年2月に関空〜ブリスベン線を再開し、4月には関空〜シドニー線が新規就航しています。オーストラリアの人気旅行先の1位が「大阪」で、今後、シドニー・ブリスベンと関西との繋がりは深まりそうです。

日本からオーストラリアへの農林水産物・食品の輸出は増加傾向で、2023年の輸出額は、円安も追い風となり過去最高の310億円(前年比6.2%増)世界第9位で、アルコール飲料が66億円の第1位になります。

日本食レストランは、オーストラリア全体で約2,300店あり、日本の巻寿司は、手で持ちながら手軽に食べられることから、「国民的定番ファストフード」として幅広い層に支持されています。
オーストラリアにおける日本酒の輸入額は2022年9億3,203万円(前年比+27.7%)で、日本酒をメニューに入れる飲食店が増加しており、 オーストラリア市場全体で1400種類の日本酒が流通しています。訪日オーストラリア人が増加したことに伴い日本酒を飲む機会が増加したことが理由に挙げられます。