海外メディアが紹介する日本の「Sakura」報道からわかる、変化する訪日客の花見へのイメージ
(やまとごころ 2019.04.24)
https://www.yamatogokoro.jp/column/inbound-worldvoice/31705/

桜の名所は日本だけではないが、「日本人は“Hanami”をする」という記事からブームが起こったという。
今では「日本で“Hanami”をするには、いつ、どこへ行けばいいのか」「今年のSakuraはいつ開花していつ満開なのか」の内容へと変化しているそうだ。
訪日桜ツアーに来られる外国人は「満開の桜」というと、むせるように咲き誇る風景を期待されている。

【ポイント】
桜ツアーに来られる外国人は「満開の桜」というと、むせるように咲き誇る風景を期待されるようです。

英の「インデペンデント紙」は4月初旬、「日本の桜シーズン満開–壮観な写真と共に」という記事で、目黒川を覆うように咲く桜の風景写真が何点も発信されました。

米有力旅行雑誌「トラベル・アンド・レジャー」は、昨年の12月に「2019年に桜を見るベストプレイス-いつ旅行の計画を立てるべきか」という記事が掲載。ワシントンD.Cの桜祭りの情報と合わせて、日本列島の見頃の時期の基本情報が書かれています。今年3月には、2019年の日本の桜の開花・満開予想を伝えています。

米富裕層向け旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」は3月、「日本で桜を見る12のベストスポット」という記事を掲載。奈良の吉野山、京都の哲学の道、秋田の角館、山梨県の河口湖、東京の代々木公園に、青森の弘前公園など、日本全国の桜の名所が、見頃の時期と合わせて紹介されています。

2年前、日本への桜旅行は、地理的に日本に近いアジアやオーストラリアを中心に人気を集めており、欧米では、写真家など一部の人々が足を運ぶに留まっていた。今では欧米でも日本の花見の認知度はぐっと上がり、日本人と同じような情報が求められているようです。

海外メディアの記事は「日本人は“Hanami”ということをするらしい」という記事から、「日本で“Hanami”をするには、いつ、どこへ行けばいいのか」「今年のSakuraはいつ開花していつ満開なのか」を盛り込んだ内容へと変化している。

Sakuraが世界進出を始めて数年です。桜を目指してやってくる訪日客は花見のビギナーです。それゆえ、旅行雑誌で見た風景そのままを期待し「桜の名所」と呼ばれる場所に集中します。