4/26〜5/6『食博』のお手伝いで、インテックス大阪に行って感じたことを述べたい。
石積氏が国際見本市会場の建設を提言されるうえで、前提条件となることである。

・ WiFi環境が無い、または脆弱である。
『食博』のインフォメーションで、『食博ナビ』というスマートフォン用アプリのダウンロードを手伝ったが、WiFiが受信できないためダウンロードに時間を要した。会場案内には公衆無線LANが完備されていると書かれているが、満足できるものでない。
観光地におけるWiFi環境整備も急務であるが、見本市や国際会議が開催される場所においてWiFi環境が無いことは、ビジネス面からも致命的だ。
インテックス大阪には、100円でインターネットが使えるパソコンが入口に数台配備されているが、今やスマートフォンやタブレット端末の時代である。

・ ATMが無い。
『食博』のインフォメーションの質問の上位に「ATMはありませんか」がある。
『食博』に来て、現金を使い果たし、クレジットカードが使えないので、現金を得るためにATMを探すというパターンだ。
地下鉄の”サービスマネージャー”の、外国人が質問する上位に「VISAが使えるATMの所在地」の質問がある。
日本は為替両替所が少ないため、外国人に馴染みのあるVISAカードで現金を得るパターンに似ている。
国際見本市を考えると、「VISAが使えるATM」も必須条件である。

・ コンビニが無い
現金が無くなった来場者の次の質問は、「会場から出て、再入場できないか」だった。
ダフ屋が出没しており、運営者が再入場を認めないため再入場できないのもやむを得ないが、来場者は、屋外のATMを求めていた。

また、ボールペンやバンドエイド等を必要とされた方もいた。
確かにコンビニは、飲食物や販売物とバティングする面もあるが、今や、コンビニが無いほうが、お客さま視点に立てばおかしいだろう。
コンビニがあれば、ATMからコピー機、そして宅急便の取り扱いまで可能である。
コンビニを常設できるほど、魅力のある見本市開催を目指さなければならないのではないかと思う。

これらは国際会議や見本市会場に限ったことではない。
観光スポットやホテル等の宿泊施設でも求められることであり、、自社の設備することができなくても、近隣の設備を紹介するだけでよいのだ。
観光は、日常生活の延長で”非日常体験”を楽しむものである。