『瀬戸内国際芸術祭2010』は全体で93万8千人が来場したが、9月以降に増加しており、9月・10月の土日祝は1日で2万人を超え、連休中日の10月10日は25,699人の来場があったという。会場別では、知名度の高い直島に29万2千人と全体の31%を占め、豊島に17万5千人と19%、小豆島には11万3千人と12%となっている。

会場への交通手段は、地元(香川・岡山)以外の方は、鉄道30.7%、バス22.0%、飛行機17.5%となっている。また、地元(香川・岡山)の方は、自家用車50.9%、バス18.5%、鉄道15.1%となっている。

作品鑑賞パスポートの前売券は、最低目標とした2万枚を上回る41,537枚となり、当日券が44,117枚、合計85,654枚となっている。また、島民用パスポート(前売券の半額)が2,783枚で、総販売枚数は当初目標6万枚を上回る88,437枚となっているという。
この他、香川・岡山の高校生全員に配布した無料引換券によるパスポート利用が1,835枚、開会式招待券が1,730枚で、合計92,002枚が利用されたそうだ。
前売券と当日券の販売は、実行委員会事務局や構成団体などで54,280枚の63%を占め、コンビニ・プレイガイドが17,762枚の21%で、旅行代理店の9,784枚の11%となっており、旅行代理店による販売が少ないのが目立つ。
アートツーリズムそのものがツアー対象になりにくく、個人旅行によるものが主流になったと思われる。

パブリシティ効果も大きかったようだ。
H22年4月以降、新聞・テレビ・雑誌に掲載されたのは645件あったという。内訳は、新聞330件、テレビ11件、ラジオ20件、雑誌等251件、ウェブ33件となっている。地元ローカル紙(香川・岡山)以外が279件、43.3%と広い範囲からの取材を受けていることになる。
また海外メディアの取材も、新聞3紙、テレビは日本国際放送が世界の120カ国に放送し、ラジオの「BBC WORLD SERVICE」が世界各国に放送、雑誌は欧米諸国やアジア諸国30誌に掲載されたという。
このように国内外で大きく取り上げられたため、パブリシティの広告換算は8億円以上の効果があったという。

アートイベントの開催も増えましたね… 
“dmoz”の“アートイベント”には48件登録されているようです。
『瀬戸内国際芸術祭』は、一度は直島の安藤忠雄が設計した美術館を訪ねてみたいや、離島、瀬戸内海の海、昔の漁村風景など、非日常体験を感じてみたいと思った人が多いのでしょうね。それもプチ参加としてボランティアに参加される方も多い。
身近なアートイベントに参加してみたいものです。

今、大阪は阿倍野で『tact fest』というイベントが8/11までやっています。
http://www.tact-japan.net
“dmoz”の“アートイベント”
http://www.dmoz.org/World/Japanese/アート/イベント/