インバウンドの入国制限の緩和など、コロナ後の観光が盛況になる日が待ち望まれますが、まだ暫く時間がかかりそうです。

2020年から約2年間、海外バーチャルツアー/オンライン体験などを最前線で実施してきた立場から現時点での総括をさせて頂きます。

オンライン体験/バーチャルツアーの需要は無くならない

これは100%確実だと思うのですが、需要は無くなりません。

例えば、コロナ禍で一気に加速した自宅から出社せずに会社の仕事をする『リモートワーク』。こちらも、日本ではコロナ禍の治まりに応じて出社を再度義務化している会社もあれば、引き続きリモートワークが可能な企業があり、世界的に見ると、日本よりも大幅にリモートワークが定着しています。

似たような形で、一旦、世界中の人々が体験したオンライン体験/バーチャルツアーも、それぞれ従来の観光には無かった価値や新たな可能性があり、コロナ禍の収束につれて減ることはあったにしても需要は一定数の割合で残り続けるでしょう。

その価値や新たな可能性について、具体的なオンライン体験/バーチャルツアーを運営する世界で代表的な会社3社との取り組みに基づいて、ご説明します。

Airbnbオンライン体験について

コロナ禍が発生し、まず最初に取り組んだのはAirbnb社でした。2020年4月にはコロナ以前から準備をしていたオンライン体験のコンテンツを試験的に展開します。

世界中からの予約状況などのデータを見つつ、Airbnb社は少しずつコンテンツを増やしていきました。

私がオンライン体験の取り組みを開始できたのは2020年6月からです。

続く