【データ】ウィズコロナ時代の生活者の旅行意識調査
(観光経済新聞 2020年8月26日)
https://www.kankokeizai.com/【データ】ウィズコロナ時代の生活者の旅行意識/

【ポイント】
●「Go To Travel」は75%が認知しているが、今夏の利用予定は7%。
● 新型コロナウイルスの影響で、旅行に対する意識・旅行先選びの基準は、「大きく変化した」「変化した」が約80%。
● 旅行に対して”重視しなくなった”のは「安価であればあるほど良い」「海外など遠方に行く」「地元など多くの人と交流」。”重視するようになった”のは「賑わいよりも混雑回避」「感染リスク」「少人数で行動」に変化した。

【 概 要 】
ロコガイドは、Go To Travelキャンペーンを受け、「トクバイ」を利用する全国の生活者を対象に、新型コロナの影響による旅行に対する意識の変化について調査を行った。

1)Go To Travelキャンペーンの認知・利用意向
Go To Travelキャンペーンは、「知っている」が75.2%。「聞いたことがある」まで含めて99.0%の認知率だが、今夏キャンペーンを利用して旅行に行く予定があるか否かは、「ある」は7%にとどまった。

2)「旅行」に対する意識
新型コロナウイルス感染症の流行前と後とで(2019年以前と、2020年以降で)、旅行に対する価値観は、「大きく変わった」「変わった」が78.0%。約8割が価値観の変化を実感している。

3)旅行に対する価値観、旅行先の選択基準はどう変わったか?
新型コロナウイルス感染症の流行前後で、旅行に対する価値観や選択基準は大きく変化している。
「にぎわいや交流よりも、混雑を避けたい」「目的地や交通手段は感染リスクを考慮して検討したい」といった3密回避、感染予防の意識が大きく高まり、他にも「移動はマイカーや自転車など、少ない人数で利用したい」「旅費は高額でも安心・安全を優先したい」「目的地は国内など近場を優先的に検討したい」がプラスの変化となりました。
一方、「旅費は安価であればあるほどいい」「目的地は、海外など遠方を優先的に検討したい」「現地や地元など、多くの人と交流したい」が、マイナスの変化となっている。
これまで求められていた「低コスト」「遠くの非日常体験」から、「低リスク」「安心できる体験」への意識・選択の変化が起こっていることがうかがえる。

4)旅行をするうえで、旅行関連事業者(観光・宿泊・交通)に求める取り組み
基本的な衛生対策である「定期的な消毒、換気の徹底」「スタッフのマスク着用、アルコール消毒液、ビニールカーテンの設置」と同様に、混雑(3密)対策である「今現在の混雑情報の開示」「時間帯別など混雑の傾向情報の開示」を求める回答が多い結果となりました。
新型コロナウイルス以降の、感染リスクを低減する新しい旅行スタイルとして、生活者の求めるポイントは「衛生対策」「混雑(3密)対策」と明確であり、各事業者は対応が求められているといえる。

調査概要
・調査日:2020年7月22日(水)~29日(水)
・調査対象:「トクバイ」アプリユーザー/全国/有効回答数:1,963名
 ※ 「トクバイ」とは、株式会社ロコガイドが行なっている「チラシ・買い物情報サービス」のこと。