【データ】飲食店「テイクアウト・デリバリー・EC販売」実態調査
(観光経済新聞 2020年8月19日)
https://www.kankokeizai.com/【データ】飲食店「テイクアウト・デリバリー・ec/

飲食店は、コロナ渦で売り上げをあげる葛藤が続いている。
テイクアウトは72%、デリバリーは39.2%、EC販売は18.9%。約半数が売り上げ上昇し、9割以上が継続実施するという。
ホームページやFacebook、Instagramの利用が進み、リアルとオンラインの両方の活用が進んでいるようだ。

【ポイント】
飲食・フード産業特化の求人サイト「クックビズ」を運営するクックビズ株式会社は、飲食企業のテイクアウト、デリバリー、EC販売の調査を実施した。

・テイクアウトを提供している飲食店は、直近半年で半数以上が売上が上昇
・テイクアウト、デリバリー、EC販売を提供している飲食店の9割以上が今後も継続して提供予定
・デリバリーを行なっている半数以上の飲食店はコロナの影響でスタートしたと回答した反面、テイクアウト、EC販売共に4割弱にとどまる結果となった

テイクアウトを行っている全国の飲食店は71.6%。自社ホームページや店内外ポスターで告知している。また、FacebookやInstagramの利用、チラシ配布も半数ほど見られ、リアルとオンラインの両方で集客を行っているようです。

テイクアウトを行っている飲食店の92.5%が今後も継続予定。
継続理由は「元々対応していたが、コロナで精査された」「今後さらに需要が高まると感じる」「新しい生活様式に必要なサービス」などの声が聞かれました。
テイクアウト自体をコロナの影響で始めたという飲食店は39.6%にとどまりました。
テイクアウトを行っていない飲食店の理由は、「衛生面が心配だから」33.3%、「商品の品質が落ちるから」23.8%、不安要素が開始に至らない理由になりました。

デリバリーを行っている飲食店は39.2%。
集客手段は、「店内外ポスター」「Facebook」58.6%、「グルメサイト」55.2%、「Instagram」51.7%、「出前館」「UberEats」44.8%と多様な手法を並行しているようです。

今後もデリバリーを継続予定は97%。
コロナの影響でデリバリーをスタートさせた飲食店は53.3%にのぼり、今後も継続予定が9割以上でした。
理由は「スマホによる購入手順が簡単だと知られて、デリバリーが一般的になった」「新しい販路として育てたい」「店内メニューと同じで、負担も少ない」などでした。
デリバリーを行っていない飲食店の理由は「配達員など追加人件費の発生」44.4%などとなりました。

EC販売を行っている飲食店は18.9%でした。
集客方法は「自社ホームページ」85.7%、「Instagram」「Facebook」42.8%、「楽天サイト」35.7%、「チラシ配布」28.6%となりました。

コロナの影響でEC販売を始めた飲食店は35.7%。
今後もEC販売を継続するが、100%になりました。理由は、「伸びしろがある」「売上が好調」「生活スタイルがインドアになった」等の回答が得られた。
EC販売を行なっていない飲食店からは「オペーレーションへの不安」23%、「収益が見込めない」21.7%「EC用のメニュー開発が必要」21.7%でした。

【調査概要】
「テイクアウト・デリバリー・EC販売に関するアンケート調査」
調査主体:クックビズ株式会社
調査対象:日本全国の飲食店
有効回答数:74
調査期間:2020年7月14日~2020年7月21日
調査方法:インターネット調査