【データ】旅のスタイル 意識に関するアンケート調査 昭文社ことりっぷ編集部調べ
(観光経済新聞 2021年2月13日)
https://www.kankokeizai.com/【データ】旅のスタイル-意識に関するアンケート/

【ポイント】
これまでの旅は「友人との旅」が58%とトップだったが、これからの旅では「ひとり旅」が62%となり、「友人との旅」が11%下降した。
旅の目的は、これまで「観光スポットめぐり旅」が71%と最も多かったが、これからでは「大自然・絶景癒し旅」が55%に5%上昇し、「観光スポットめぐり旅」は30%と41%も下降している。
コロナ禍のなかで、旅への意識も大きく変わりだしたようだ。

【 内 容 】
昭文社ことりっぷ編集部は5日、旅のスタイル 意識に関するアンケート調査の結果を発表した。
本調査は、2020年12月8日(火)から12月22日(火)の間に、ことりっぷの読者(WEB会員など)を対象に行った旅のスタイル、意識に関するアンケート調査(有効回答数:626サンプル)で、これからの暮らしの中で重視するテーマやキーワードについても調査しました。

)) これまでの旅では「友人との旅」がトップ ((
「これまでの旅は主に誰と行っていましたか?」(複数回答)の設問に対しては、「友人との旅」が57.5%と最も多く、「ひとり旅」(53.7%)、「配偶者・恋人とのふたり旅」(48.6%)と続きました。

<参考:表1「これまでの旅は主に誰と行っていましたか?」(複数回答)>

)) これから行きたい旅は「ひとり旅」がトップに。「友人との旅」は10%ダウン ((
「これからの旅は主に誰と行きたいですか?」(複数回答)という設問に対しては、「ひとり旅」が最も多く増え62.0%と8%上昇。一方で「友人との旅」が47.0%と10%下降しました。「家族旅」は47.6%から37.4%と10%下降。「配偶者、恋人とのふたり旅」は大きな変動はありませんでした。
また、フリー回答では、「ひとり」「気楽」「気まま」「自分のペース」「コロナ禍」「少人数」などのキーワードが多く頻出しました。

<参考:表2「これからの旅は主に誰と行きたいですか?」(複数回答)>

)) これまでの旅の目的は「観光スポットめぐり旅」がトップ ((
「これまでの旅の目的、スタンスのなかで近いと思うテーマを教えてください」(5つまで選択可能)の設問では、「観光スポットめぐり旅」が71.2%と最も多く、「大自然・絶景癒し旅」(49.7%)、「食べ歩きカフェ・グルメ旅」(45.5%)、「のんびり温泉宿旅」(41.4%)と続きました。

<参考:表3「これまでの旅の目的、スタンスのなかで近いと思うテーマを教えてください」(5つまで選択可能)>

)) これから行きたい旅の目的は「大自然・絶景癒し旅」がトップに。「移住・田舎暮らし体験」も急上昇 ((
「これから行きたい旅の目的、スタンスのなかで近いと思うテーマを教えてください」(5つまで選択可能)の設問では、「大自然・絶景癒し旅」(54.5%)が5%上昇し最も多くなりました。続く、「のんびり温泉宿旅」(51.0%)は10%上昇、「プチ贅沢旅」(49.2%)が16%と急上昇しています。ほかにも、「穴場スポットめぐり旅」(29.1%)が9%上昇。これまでの旅では0.5%と関心の低かった「移住・田舎暮らし体験」は10倍の5.1%に上昇しました。一方で「観光スポットめぐり旅」が30.4%と41%下降しました。

<参考:表4「これから行きたい旅の目的、スタンスのなかで近いと思うテーマを教えてください」(5つまで選択可能)>

)) これからの暮らしや生活のなかで大切にしていきたいテーマは「ゆとり」 ((
「これからの暮らしや生活のなかで大切にしていきたいテーマやキーワードを教えてください」(フリー回答)という設問に対しては、高頻出キーワードの上位は「ゆとり」「のんびり」「感染対策、withコロナ」「自然体」「丁寧」「後悔しない、行動する」「健康」「癒し」「エコ、サステナブル」、「ストレスフリー」「シンプル」「一期一会」「平穏」「一人時間」などのキーワードが多く挙がりました。

<参考:表5「これからの暮らしや生活のなかで大切にしていきたいテーマやキーワードを教えてください」(フリー回答)>

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今回の調査結果についてことりっぷ編集部 編集長の中山優子は次のようにコメントしています。

• 今回のアンケートを通じて、「旅」に求める想いと、日々の「暮らし」に求める想いには共通項が多く、色濃く反映されていることがわかりました。私たちのライフスタイルにおいて「旅」はとても大切な時間であることをあらためて再確認しました。「大切な時間をより自分らしく、より有意義なことに使いたい。ライフスタイルをより豊かにしていきたい」という想いがコロナ禍でより顕在化したともいえるのかもしれません。
• ことりっぷ編集部では、「旅する人に小さなしあわせを届ける」というミッションの実現に向けて、今まで以上に読者の気持ちに寄り添った「癒やし」「のんびり」を感じ、旅と日々の暮らしの中でも旅気分を感じることができる情報を提供していきたいと思います。また上昇している「ひとり旅」「自然」「移住・田舎暮らし体験」などはコロナ禍あとの旅を象徴するキーワードとして注目していきます。

)) 調査概要 ((
調査テーマ:あたらしい旅のカタチ
調査手法:インターネット調査(マクロミル アンケートツール「Questant」使用)
調査地域:全国47都道府県
調査対象:ことりっぷ読者
調査期間:2020年12月8日(火)~12月22日(火)
有効回答数: 626サンプル