一緒に旅するのは「夫婦・パートナー」または「一人」が増加、コロナ禍でSNS投稿に配慮の傾向も(トラベルボイス 2021年4月12日)
https://www.travelvoice.jp/20210412-148564

【ポイント】コロナ禍により、2020年は「国内旅行したい」27%と旅行意識が高まっており、シニアは「旅行に対する関心が薄れた」という。同行者は「夫婦・パートナーのみ」が33%と4.4ポイント高く、「一人」も17%と3.9ポイント高い。また「友人・知人」は9%と3.8ポイント低くなった。SNSは「LINE」74%と圧倒的に高く、投稿内容は「観光名所」「料理・メニュー」46%だが、コロナ禍のため「時期や旅行先が分かる内容を避けた」が高いという。

【 内 容 】JTBは、「コロナ禍の生活におけるインターネットやSNSからの“情報”に対する意識と旅行」に関する意識調査を実施。2019年以降2021年2月まで旅行を実施した2025名のうち、国内旅行を実施した2001名を対象に、直近の国内旅行と旅行情報について聞いた。

「国内旅行したいという意識が高まった(26.7%)」が以前より高まっており、男性よりも女性のほうが高く、特に20代と30代女性が突出した。「海外旅行をしたいという意識が以前より高まった」でも、20代女性が最も多くなった。一方で国内海外とも「旅行に対する関心が薄れた」が高いのはシニア層となった。
国内旅行経験者の「同行者」については、「夫婦・パートナーのみ」が、2020年は33.1%と前年から4.4ポイント高い結果となった。また「一人」も2020年は17.1%と3.9ポイント高くなったが、「友人・知人」は、2020年は9.4%と前年より3.8ポイント低くなった。
直近の旅行の行先を決めるきっかけになった情報について聞いたところ、「OTA(28.6%)」「友人知人からのおすすめ・体験談など(18.4%)」「旅行会社のサイト(10.2%)」が多い結果となった。

タビマエでの情報収集項目については、「宿泊施設(76.9%)」「飲食店(63.7%)」「観光名所(69.2%)」の順に。宿泊施設情報の収集先で多いのは「OTAの観光情報(45.8%)」「旅行口コミサイト(23.2%)」「観光協会のサイト(12.7%)」となった。また、観光名所の情報収集先は「観光協会のサイト(26.1%)」「旅行会社やOTAの観光情報(22.4%)」「旅行口コミサイト(20.4%)」。

タビナカの情報収集でもタビマエと同様に、「宿泊施設(63.4%)」「飲食店(63.0%)」「観光名所(61.7%)」。「観光名所」の収集先で多かったのが「観光協会などのサイト(20.9%)」「旅行会社やOTAの観光情報(16.6%)」「旅行口コミサイト(15.5%)」。一方、観光名所については、「旅行ガイドブック・旅行雑誌(12.9%)」や旅先で入手する「観光案内所のパンフレット(11.8%)」など紙媒体も比較的高い結果となった。
現地のアクティビティ・体験ツアーの経験については、経験率の高かった項目は上位から「温泉・スパ・リラクゼーション(36.6%)」「美術館・博物館・テーマパーク・工場見学(33.7%)」「観光列車・クルーズ・ロープウエイ(18.2%)」「スポーツ観戦・ライブ・お祭り・イベント(15.4%)」の順に。上位2つについてはタビマエでの申し込みが半数となったが、「美術館・博物館・テーマパーク・工場見学」は当日も12.7%と比較的高い結果となった。

旅行のSNSの投稿については、全体の26.0%が経験あり。男女とも若い年代ほど経験が多い。2019年との比較では、2020年以降の方が投稿した割合が高く、投稿内容は「観光名所」「料理・メニュー」が同数(45.6%)となった。また、若い女性は「同行者との思い出づくりや旅先での交流」が38.5%と高い傾向となった。

SNS投稿の配慮については、コロナ禍で旅行がしにくい環境だったことを反映して、「旅行に行った時期が具体的にわかるような内容を避けた」と「旅行先が具体的にわかる内容を避けた」が2019年よりも高くなった。