今回は、ワインの『テイスティング』について紹介します。

『テイスティング』は、ご存知のとおり「利き酒」です。
そして『テイスティング』の目的は、ワインの個性を知り、品質や適正な価格を判断して、熟成期間、保存期間を判断し、ワインの魅力を言葉で伝えることまで含むといいます。

『テイスティング』は、同じ条件で試飲するため正式には国際規格(ISO)のグラスを使用します。『テイスティング』する環境は、室温18℃〜22℃、湿度60%〜70%が最適といいます。
赤ワインの飲み頃の温度は“室温”といいますが、日本は高温多湿なうえ温度差も大きいので16℃〜17℃が最適だそうです。白・ロゼワインは15℃で、発泡性ワインは8℃が望ましいそうです。
『テイスティング』は、外観から、色の濃淡や、色調、グラスに付着するワインの粘性を見て、アルコールの強さやワインの特性を見て、テイスティングシートに書き込みます。

次は香りです。
香りも「第1の香り」原料ブドウに由来する香り、「第2の香り」発酵段階で生まれる香り、「第3の香り」木樽、瓶内で熟成中に生まれる香りに分類されているようですが、私達はテイスティングシートから感じる香りをマーキングすればよいようにできています。
レモン、グレープフルーツ,青リンゴ等の果実の香りや、白い花、ユリ、バラ、キンモクセイ、ミント等の花の香り、そしてジャム、パン、蜂蜜、バニラ、バター、ナッツ、木樽、腐葉土、枯葉等、熟成中に生まれる香りを嗅ぎ取ります。
原料がブドウなので果実の香りは当然ですが、それがレモン、グレープフルーツ,青リンゴなのか最初は分かりません。しかし何度も香りを嗅ぐうちに何となく感じてきます。花の香りも、白い花、ユリ、バラ…と分かりにくいですが、これも何となく感じます。熟成の香りは赤ワインなら比較的分かります。そして香りを総合的に評価して、香りの強弱、香りの複雑さ、香りの熟成度の若さや熟成度等も評価します。

次は味わいです。一口目の印象が滑らかや荒々しいか、酸味が穏やかか豊かか、渋み(タンニン)の強弱は、果実味の豊かさ、甘口か辛口か、アルコール度の強弱は、熟成度は若いか成熟か、余韻の長短は、飲み頃か若いか等、感じたままチェックします。
最初は本当に分からないのですが、これも何となく分かって来るから不思議なものです。

テイスティングシートはよくできています。私達が使ったのは簡単なものでしたが、プロはもっと細かく書かれたものでチェックするようです。今回は、白ワイン1種、赤ワイン2種テイスティングして、少しだけ雰囲気を感じることができました。

最後にワインの保存方法の一口知識ですが。赤ワインも室温でなく14℃で保存する。こルクを抜いたら冷蔵庫で保存する。これはワインの酸化を遅らせるため。押入や物置に保管する場合、樟脳など匂いの強いものと一緒に保存しないことでした。

簡単なセミナーでしたが、ワインを楽しく飲むための知識は手に入れたようです。
皆さんもワインを楽しんでください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ワイン