世界の「一棟貸し民泊」予約が急増、年末休暇に向け、ニュージーランドや欧米豪など【外電】
(トラベルボイス 2020年6月3日)
https://www.travelvoice.jp/20200603-146307

新型コロナの影響が甚大ななか、バケーションレンタル(別荘など民家の一棟貸し)が世界的に急回復しつつあるという。
観光が多く、車でアクセスできるビーチやスキーリゾート物件だというが、「ロックダウンや渡航規制にも関わらず、どんどん予約が入ってきている」というのは俄かに信じられない。
国内の観光需要とトラベルバブルの範囲でないと渡航規制がかかることになる。

【ポイント】
新型コロナ感染拡大による観光への影響が甚大ななか、バケーションレンタル(別荘など民家の一棟貸し)の新規予約が世界的に急回復しつつある。
Airbnbとエクスペディア傘下のバーボ(Vrbo:旧ホームアウェイ)では、2020年5月17日の予約件数が208万件となり、3月初旬以降の予約で最高値となるマーケットが続出した。
予約数が最も少なかった4月5日との比較では127%増だった。

世界のバケーションレンタル動向データによると、予約の多くは観光目的で、車でアクセスできるビーチやスキーリゾートの物件で需要が活発になっている。
予約の伸び率が大きかったのはニュージーランドで、5月18日の週と4月初旬を比較すると465%増だった。次いでドイツ367%増。その他、米国、フランス、オーストラリアも200%前後の伸びを示した。

米国の場合、アラバマ州、ジョージア州、テキサス州、南北カロライナ両州のビーチ近くにある物件で、予約が最も増えている。
欧州では仏ニースやマルセイユ、伊ナポリなどが人気だ。
夏季の短期レンタル需要は、例年の夏に比べてかなり少ないままだが、9月初旬の予約状況は2019年のレベルに近い。それ以降も、12月までの後半4カ月は、ほぼ例年並みに戻りつつある。

「ロックダウンや渡航規制にも関わらず、年末の休暇シーズンに向けて、どんどん予約が入ってきている」と指摘している。
「バケーションレンタルの予約動向が、コロナ危機前のレベルまで、もうすぐ戻りそうな勢いであることが分かり、とても興奮している」「バケーションレンタル各社は、ウイルス対策を迅速に進め、短い滞在の受け入れ、セルフチェックイン、厳格な清掃規定などを導入してきた。利用客が(感染の心配なく)安心して気持ちよく滞在できるという点では、従来型の宿泊施設よりもバケーションレンタルの方が優位というのも需要の戻りが早い一因」との見方を示した。

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営するニュースメディア「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。