世界各国・地域の入国規制の状況は? 規制なしは6月10日で49カ国、3カ月で6倍に
(やまとごころ 2022年6月13日)
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【ホッシーのつぶやき】
世界各国地域の入国規制の有無がひと目で分かる「デスティネーション・トラッカー」なるものがある。6月10日のデータでは、全く規制なしで入国できるのは49の国・地域。3月14日はわずか8の国・地域だけだった。
6月8日時点で、全く規制なしが22%、なんらかの規制ありが74%となっている。欧州は約6割で規制がなく、アフリカとアジアは何らかの規制ありが9割を超えているという。
感染症に対する考え方の違いだが、世界が規制緩和を進め社会活動に軸足を移していることを正しく知らねばならない。

【 内 容 】
UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)のウェブサイトには2021年4月から、両者が共同で開発したデスティネーション・トラッカーが公開されている。世界各国地域の入国規制の有無がひと目でわかるので、政府機関にとっても旅行者にとっても役立つものだ。
最新(6月10日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは49の国・地域まで増えた。この3カ月、国境再開のニュースを幾度となくお伝えてしてきたが、実際に3月14日の時点では規制なしで入国できるのはわずか8の国・地域だけだった。

3月14日の時点ではヨーロッパ6、北中南米2の計8の国・地域のみが一切の規制なしで入国が可能だった。内訳は、アイルランド、アイスランド、ノルウェー、ルーマニア、ハンガリー、モンテネグロ、メキシコ、エルサルバドルだ。

最新の6月10日時点では49の国・地域となった。

6月8日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが22%、なんらかの規制ありが74%となっている。地域別では、欧州が最も規制撤廃が進んでおり、約6割で規制がない。一方、アフリカとアジアはなんらかの規制ありが9割を超え、そのうちアジアでは6%が厳格な規制となっている。

(図出典:IATA Destination Tracker)

【入国規制なしの国・地域一覧 6月10時点】
欧州 32:アルバニア、オーストリア、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、モンテネグロ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、スロベニア、スウェーデン、スイス、英国
北中南米 7:ボネール島、キュラソー島、コスタリカ、エルサルバドル、グレナダ、ジャマイカ、メキシコ
アジア太平洋 4:アフガニスタン、モンゴル、北マリアナ諸島、ベトナム
中東 4:バーレーン、クウェート、オマーン、イェメン
アフリカ 2:コンゴ、ガボン