台湾の個人旅行ストップで、日本に赴く中国人観光客がさらに増える可能性=中国メディア
(Searchina 2019年8月5日)
http://news.searchina.net/id/1681318?page=1

日韓関係の対立が深まり、航空機の運休などの影響が出ているが、台中関係においても、中国から台湾への個人旅行を暫時取り止めとなり、観光客が70万人減るという。
政治問題で、平和につながる観光に影響が出るのは好ましくないが、台湾行きを断念した中国人が旅行先を日本とする動きがあると、中国メディアが伝えた点は注目に値する。

【ポイント】
日本と韓国が政治的対立を深め、韓国国内で日本製品や日本旅行のボイコットが盛り上がりを見せ、訪日韓国人観光客の数が減り始めているという。一方、中国本土は台湾への個人旅行を暫時取り止めることを発表した。
中国メディア・大衆網は、この夏に台湾旅行を予定していた中国本土の観光客が日本もしくは東南アジア諸国に流れる可能性が高いとする記事を掲載した。

中国の文化・観光部が、8月1日より中国本土の47都市の住民による台湾旅行を一時停止することを発表し、発表から初めての週末を迎えたが、大きな混乱はなかったと伝えた。

8月中旬に台湾への個人旅行を予定していた済南市の男性は、すでに渡航手続きを終えていたため今回の発表の対象にはならず、台湾に赴くことができたが、状況を見て中止を決定したとしている。
夏休みに子どもと台湾に行く予定だった青島市の男性は「子どもにとっては待ちに待った夏休みなので、台湾には行けなくなったがどこかに行きたい」と語り、日本に行くかタイに行くかで悩んでいたと伝えた。

台湾は、中国本土の言葉がそのまま通じること、交通の利便性が高いことから個人旅行の人気目的地になっていたとし、台湾観光当局は、今年8月から来年2月にかけて台湾に赴く中国本土観光客が70万人減るとの予測を示した。

日韓関係がぎくしゃくするとともに、中国と台湾の関係も現状は決して良好ではない。
そして、中韓関係もTHAADミサイル問題から続く微妙な状況から脱していない。
東アジアの観光市場で活況を呈しているのは中国本土、台湾の観光客による訪日、そして、日本人による台湾訪問ぐらいのようである。