中国は多数国の最大の観光客供給源、年間50億人が旅行―中国メディア
(Record China 2019年5月16日)
https://www.recordchina.co.jp/b710356-s10-c20-d0046.html

「一帯一路」エリアは60数カ国と世界人口の65%以上をカバーするという。
中国人の海外観光客数は18年に延べ1億5000万人に迫り、世界中で最大の外国人観光客となった。
「一帯一路」沿線国など、中国人観光客の増加に伴い、経済交流にも大きな影響を及ぼしつつある。

【ポイント】
現在、60数カ国と世界の人口の65%以上をカバーする「一帯一路」エリアが、世界最大規模の地域レベル観光市場になっている。
年間の旅行者数がのべ50億人を超える中国が牽引役になりつつあると南方網が伝えた。

旅行予約プラットフォームの同程旅網によると、過去1年間の中国人観光客の「一帯一路」エリアにおける観光消費状況は、エリアの経済貿易交流が密接になるのにともない、中国は最大の観光客供給源になっており、滞在先が1カ所だけ、文化追求型などの「ディープツアー」が急速に発展しつつある。

18年の中国人の海外観光客数は延べ1億5000万人に迫り、中国は世界で海外旅行者を最も多く供給する国にな理、「一帯一路」沿線国(タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、カンボジア、ロシアなど)にとって1番の観光客供給源になった。
中国と沿線各国との経済貿易交流や民間交流がますます密接になるのにともない、中欧・東欧地域の国では中国人観光客受入数が爆発的に増加した。
18年には、チェコ、ハンガリー、クロアチア、エストニア、ポーランドなど中欧各国が中国人観光客の受け入れ規模で新記録を達成し、前年比増加率は20%を超えた。

「海上シルクロード経済ベルト」では、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンが中国人観光客受入数の多い国となっている。中でもタイは延べ1千万人に達して首位となっている。
東南アジアの島嶼ツアーが中国人観光客に最も人気のあるツアータイプで、モルディブ、バリ島、ボラカイ島、ニャチャンなどが特に人気だという。

昔から人気がある欧州ツアーの目的地も好調だ。18年にトルコの中国人観光客は延べ39万人(同59%増)、ギリシャは延べ15万人(同50%増)、英国は延べ45万人(同34%増)、イタリアは延べ500万人(同21%増)となった。