中国人観光客が韓国経済の救世主?
(日経ビジネスオンライン 10月22日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20141020/272780/?n_cid=nbpnbo_mlt

【ポイント】
・10月1~7日は中国の国慶節。この連休に訪韓中国人観光客は約16万4000人。前年同期の11万8000人より4万6000人増。

・韓国政府と旅行業界、小売業界は中国人観光客を熱烈歓迎している。
・韓国政府は2015年上半期から、中国人観光客がインターネットでビザを申請・取得できるよう制度を改める。
 現在は中国の韓国領事館を訪れビザ申請し、発給まで3~5日かかるが、インターネットでビザを申請すれば2日でビザが受け取れるという。
・韓国政府は中国人観光客向けのケーブルテレビチャンネルも2015年に新設する。
・韓国政府は、中国人観光客が好きな買い物とカジノの両方を楽しめる大規模なリゾートを首都圏内に新設することを許可した。
・韓国政府は、中国人観光客が韓国で不便がないよう、韓国旅行代理店に対して観光ガイドのレベル向上を要請した。
 観光バスや宿泊施設も点検する。ボランティア通訳も増やし、無料の観光ガイドアプリにも力を入れている。

・訪韓中国人観光客は2014年に589万人に達し、韓国で消費する金額は前年比2倍の14兆2000億ウォン(約1.4兆円)になると予測した。
・中国人観光客の1人当たりの平均支出は約230万ウォン(約23万円)で、外国人観光客の平均より1.3倍になる。
・2014年の国慶節に中国人観光客が韓国で消費した金額は約3960億ウォン(約400億円)だった。
 2014年上半期の訪日外国人観光客数は626 万人で過去最高だった。中国人観光客も2014年1~8月の累計154 万2000人で、過去最高を記録した。

・日本政府は2015年4月、海外の富裕層が日本に長期滞在できるようビザ発給条件を緩和しようとしている。
 現在は、観光目的の滞在日数を90日までに限定しているが、夫婦のどちらも60歳以上で、預金を合計3000万円以上持っていることを証明すれば、最長1年まで滞在できるようにする案を検討している。