2019年12月の訪日トレンド、キーワードは「雪」白川郷は6カ国で検索数1位に 北海道も人気(HOTEL IER   2019年11月21日)https://www.hotelier.jp/inboundnews/data/20191121.html

冬の訪日トレンドとして温泉地・スキー場への関心が高い。そしてキーワードは「雪」、「白川郷」は6カ国で1位になり、北海道の「旭山動物園」「小樽運河」「ニセコ グランヒラフ」も人気だという!「白川郷」は冬だけでなくオールシーズンで人気が上昇している。観光客が殺到するため入場制限されてもなお上昇し、入場制限することでブランドが確立されつつあるのかもしれない。これからの観光地は、観光客数を追うだけでなく、地域活性化にしするかどうかの判断が重要になる。

【ポイント】アウンコンサルティング株式会社が『2018年12月の検索トレンド調査と2019年の予測』を発表した。
世界12の国と地域を対象に日本国内の200以上の観光地における検索数を調査したもの。

2018年の1年間で12月に検索数のピークを迎える観光地を国別にランキングにした。12月になると温泉地・スキー場への関心が集っている。温泉地に関してはベトナム・イギリス以外の全ての国で、スキー場に関しては、韓国・ベトナム・インドネシア以外の全ての国で20位以内にランクインしている。
「白川郷」は、冬ならではの風景を楽しめることから、香港・タイ・シンガポール・マレーシア・フィリピン・オーストラリアで1位となった。北海道の「旭山動物園」「小樽運河」「神田山動物園」「ニセコ グランヒラフ」「ルスツリゾート」なども20位以内にランクインした。

“せとうちDMO”は、東北と連携してイギリスの旅行会社を招聘し、広島市内観光、しまなみ海道サイクリング、宮城県ニッカウイスキー蒸留所訪問、蔵王樹氷巡りを行うなど、訪日客の中でも滞在期間の長い欧州人をターゲットとしてプロモーションを行っている。他にも「なばなの里」「地獄谷野猿公苑」「ルスツリゾート」などが12月に検索数のピークを迎えている。「なばなの里」は東南アジアから、「地獄谷野猿公苑」はアメリカからの検索が多い。
冬の観光地は「ターゲットとなる国の特性を理解してから行うことが鍵」となる。冬のシーズンは「雪」がキーワード。もともと雪が降る環境国ではニーズが低いが、雪が降らない東南アジア向けのプロモーションは効果がある。

【2018年の1年間のデータ】※括弧内は前年比
・タイ 106.0万人(15.4%増)
・シンガポール 39.6万人(8.8%増)
・マレーシア 42.6万人(6.9%増)
・インドネシア 33.0万人(13.3%増)
・フィリピン 42.6万人(20.8%増)
・ベトナム 13.5万人(26.9%増)

2018年12月の検索数では、タイ・シンガポール・マレーシア・フィリピンで「白川郷」が検索数1位だった。「白川郷」は冬に検索数のピークを迎えるが、オフシーズン中も東南アジアを中心に一定の検索数を保っている。2018年9月の検索数はインドネシアで2位、シンガポール・マレーシアでは4位だった。これら3カ国は年間を通して「白川郷」の検索数が多いことが分かる。