大阪メトロ 夢洲開発効果で非鉄道部門の営業利益倍増を期待~IR誘致前提
京阪ホールディングス 中之島線延伸(中央線接続)、京都-夢洲アクセス~IR決定が着工の条件
(カジノIRジャパン 2019-02-16)
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大阪メトロの新規最重要プロジェクトは「夢洲開発」。55階建て新駅「夢洲駅タワービル」への投資額は1,000億円超といい、IRを前提に2024年に開業を目指す。そして非鉄道部門営業利益はそれまでの2倍近くになるという。
京阪ホールディングスは、中之島線延伸と大阪メトロ中央線の九条駅での接続を検討中といい、京都と夢洲を直結する計画もある。延伸事業費は500億円から1,000億円。
巨大プロジェクトの誕生だが、大阪メトロ、京阪ともに「IR誘致がない限り夢洲開発は無理」という。

【ポイント】
◎大阪メトロ 夢洲開発効果で非鉄道部門の営業利益倍増を期待~IR誘致前提
・2月15日、大阪市高速電気軌道株式会社(大阪メトロ)の河井英明・社長は、大阪市会にて、非鉄道部門について収益展望を明らかにした
「現時点では、非鉄道部門の営業利益は、タワーなどの開業効果が出る2025年度以降、それまでの2倍近くになる」
・2018-2024年度中計では、非鉄道部門の7ヵ年累計の営業利益を850億円
・新規の最重要プロジェクトは、夢洲開発
-中央線の新駅「夢洲駅」と55階建て高さ275mの複合商業施設「(仮称)夢洲駅タワービル」のコンプレックス
-投資額は1,000億円超
-IR実現を前提に、2024年に開業を目指す。今後1-2年内に大阪市など関係機関と土地確保などについて調整・協議
・同社は、夢洲開発を、IR誘致実現を前提とする。経済合理性を得るためにIRの継続集客が不可欠の判断
「(夢洲に)IRが来ない場合、それに見合う開発がされない限り夢洲開発は無理」

◎京阪ホールディングス 中之島線延伸(中央線接続)、京都-夢洲アクセス~IR決定が着工の条件
京阪ホールディングスの加藤好文・社長は、夢洲アクセス、中之島線延伸の考え方を示した
・同社は、中之島線の延伸、大阪メトロ中央線(2024年に夢洲駅の開業目指す)への九条駅での接続の計画を検討中。延伸は、京都方面と夢洲を直結する
「(2025年までの実現は、)普通に考えたら難しい」
「万博だけでは恒常的な需要が見込めない」
「夢洲でのIR開業が正式に決まらなければ着工できない」
「延伸事業費は、ざっくり、500億円から1,000億円」
・加藤社長は、2018年4月に以下を発言。今回の見解は、それを踏襲
「大阪IR誘致決定した場合、夢洲から京都を結ぶ、中之島線の延伸について、誘致決定後5年以内に開業する方針」