【データ】7割の人がお店での買い物にワクワクを感じていない 電通デジタル「リテールDX調査(2022年版)」
(観光経済新聞 2022年10月31日)
https://www.kankokeizai.com/【データ】7割の人がお店での買い物にワクワクを/

【ホッシーのつぶやき】
実店舗での買物にワクワクを感じる人は、百貨店と家電量販店が最も高く33%、コンビニが最も低く16%で、ワクワクする人の方が来店頻度が高いといいます。コンビニでは店内BGMと陳列の仕方がワクワク感を生むようです。
日常使いするスーパーやコンビニ以外は実店舗での販売は難
しくなりました。セルフレジなどの利用も広がるようです。

【 内 容 】
株式会社電通デジタルは、リテール業界において加速的に進行しているDXの支援に向け、生活者の実態を把握すべく「リテールDX調査(2022年版)」を実施しました。
なお、本調査で対象とするリテールの業態は、生活者にとって身近であることに加え、DX化が活発に行われている5業態(コンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパーマーケット、百貨店、家電量販店)としています。

■本調査結果の考察
リアル店舗でのお買物にワクワクを感じている人は約3割に留まっており、多くの生活者は普段の買い物にワクワク感を感じていないことがわかりました。また、店舗にワクワクを感じている人の方が来店頻度が高いことも判明しました。
顧客体験を向上させる方法はDXによって多様化しています。例えば、商品の陳列の方法であれば「顧客情報と連動して個人に適した商品をデジタルサイネージ上でおすすめしてくれる」「店内に入るとスマホアプリと連動して商品の陳列場所が分かる」など、顧客情報とテクノロジーを活用して新たな体験を作ることができます。
リアル店舗における体験設計で重要なことは、買い物における生活者のニーズなどを的確に捉え、データやテクノロジーを活用しながらオンラインとリアルがシームレスに繋がる体験を提供することで、買い物のワクワク感が醸成され、来店頻度を向上させることができます。

■主な調査結果
1.リアル店舗にワクワクしている人の割合と来店頻度
■実店舗にワクワクしている人の割合は百貨店と家電量販店が最も高く33%、コンビニエンスストアが最も低く16%

Q.  以下のうち、あなたが店舗に行くと「ワクワクする」と感じるものをすべて選んでください。(いくつでも)(% : n=600)

■どの業態においても、ワクワクしている人の方が、来店頻度が高い傾向

Q. 平日・休日合わせて、店舗にはどのくらいの頻度で行きますか。(%)
※ コンビニエンスストア・スーパーマーケット・ドラッグストアでは週1回以上来店している人の割合で比較、百貨店・家電量販店では月に数回以上来店している人の割合で比較

2.業態別、ワクワクに繋がるリアル店舗の要因
・コンビニエンスストア:店内BGMと陳列の仕方
・スーパーマーケット:商品自体の質・特別感
・ドラッグストア:商品の安さ(お得感)
・百貨店:商品の流行性と陳列方法
・家電量販店:説明・お試しによって商品を十分に理解できること

Q. あなたが普段行くコンビニエンスストアの「空間・立地」について、気に入っているポイントがあればすべて選んでください。(いくつでも)

■ スーパーマーケットにおいては商品自体の価値・特別感がワクワク体験に繋がる

Q. あなたが普段行くスーパーマーケットの「商品」について、気に入っているポイントがあればすべて選んでください。(いくつでも)

■ドラッグストアにおいては商品の安さ・お得感がワクワク体験に繋がる

Q. あなたが普段行くドラッグストアの「商品」について、気に入っているポイントがあればすべて選んでください。(いくつでも)

3.デジタル技術の利用状況

■オンライン購買における基本的なデジタルサービスは普及しており、更にリアル店舗におけるセルフレジ・セミセルフレジの利用も高まっていることから、非接触・無人化を目的としたデジタル技術に触れる機会がさらに増えていることが明らかに。

Q . 以下のデジタルサービスについて、あなたの利用経験を教えてください。(% : n=600)

■どのデジタルサービスにおいても「お得になるから」「便利になるから」という能動的な利用きっかけが多く、一部「利用したいサービスに不可欠だったから」という受動的な利用きっかけの割合も高かった。

Q . 前問で、「1.現在利用している」「2.過去利用していたが、現在は利用していない」を選択したデジタルサービスについてお伺いします。利用し始めた理由・きっかけは何ですか。(%)

電通デジタルは、本調査の結果を踏まえたリアル店舗における顧客体験の高度化に加え、そこで働く従業員体験の最適化も視野に入れ、課題精査や顧客体験設計、マーケティングシナリオ作成などのサービスを通して、リテール事業者に対する本質的な事業変革を目的としたDX推進と、その先にいる生活者に寄り添った顧客体験の実現に貢献してまいります。

<調査概要>
●調査対象者:15~69才の男女
●算出用サンプル数:600サンプル(年代・性別ごとに50サンプル)
●調査対象者の住所:東京都、名古屋市、大阪市
●調査対象者の職業:会社員、パート/アルバイト、自営業/自由業、公務員、医療関係者、専業主婦・主夫、学生、年金が主な収入の方、お勤めでない方、その他
●調査時期:2022年6月14日~6月16日