新国土交通大臣に斉藤鉄夫氏が就任。インバウンドについては前向きな発言
(MATCHA週刊インバウンドニュース 2021年10月11日)

【ホッシーのつぶやき】
国交大臣に就任した斉藤氏によると、インバウンドに関する国の目標は堅持し、中長期的に、国際観光市場の重要性は変わらないと言われています。アフターコロナ に向けてもダメージを受けた観光業を支援し、GoToトラベル事業は必要不可欠と言及されました。
「ワクチン・検査パッケージ」の実証を行う旅行会社も決定し、いよいよ観光も動き出しそうです。

【 内 容 】
◎大臣の就任会見要旨から、ポイントを抜粋いたします。
• 外国人観光客6000万人、訪日消費額15兆円目標を堅持
• 感染対策を前提に、ダメージを受けた観光業を支援
• GoToトラベル事業は必要不可欠
• 中長期的に、国際観光市場の重要性は変わらない
概ねインバウンドに対しては前向きな印象です。また、まずは疲弊した観光業界を支援するという方針は、以前にご紹介した観光庁予算概算要求の全体方針にも合致しています。

その他、岸田首相の掲げる「デジタル田園都市」構想にも言及されています。こちらのキーワードは、今後観光や地方創生分野へも強く影響してくると推察され、いずれこのマガジンでも別途分析・解説していきたいと思います。
斉藤国交相「GoToは不可欠」 再開時期や内容を検討へ
(産経新聞 2021年10月5日)

◎制限緩和のきっかけになるか?ワクチン・検査パッケージの実証を行う旅行会社・ツアーが決定
ワクチン接種記録の確認、PCR検査等による陰性確認などを通じて感染防止を行う枠組みで、今後の制限緩和処置に活用される見込みです。
飲食店への入店、イベントへの参加、旅行に際し、事前に接種歴を確認したり検査を行うことで、感染拡大を防止するイメージです。
まだ実際の運用や効果は明らかになっていない状況ですが、現在そのための実証の準備が進められています。
さて、ここからが本題です。そんな「ワクチン・検査パッケージ」の運用や効果を確かめるため、観光分野でも実証が行われる予定です。10月5日、実証に参加する旅行会社11者とそのツアー38件が選定されました。
観光分野における「ワクチン・検査パッケージ」に関する技術実証を実施します!
(観光庁 2021年10月5日)

北は北海道から南は沖縄までが対象となり、移動手段も飛行機・鉄道・バス・フェリーまで様々。概ね10月中に実施されますが、一部は11月に実施が予定されています。
これらの実証を経て、日本式の感染防止&経済活動の両立スタイルが形成されるのでしょう。
GoToトラベルなどの景気刺激政策は、そのあとだと思われますので、その推移に注目しています。