【データ】新型コロナ禍における自転車利用についての調査
(観光経済新聞 2020年11月7日)
https://www.kankokeizai.com/【データ】新型コロナ禍における自転車利用につ/

【ポイント】
新型コロナ流行後、自転車の利用頻度が「増えた人」24%、「減った人」12%でした。
増えた理由は 「外出自粛による運動不足解消のため」60%、「感染リスクが他の移動手段よりも低いため」52%、「ストレス解消のため」52%のようです。
20代35%、30代25%と若い世代に多い傾向があります。

【 内 要 】
au損害保険は、全国の自転車利用者の男女1,000人を対象に、新型コロナ禍における自転車利用に関する調査を行いました。新型コロナウイルス感染の中、「密」を避ける動きが広がり、電車やバスに代わる移動手段として自転車が見直されています。

●新型コロナ流行後、自転車の利用頻度が「増えた人」は「減った人」に比べ2倍多く、23.9%
自転車の利用頻度が増えた理由 「外出自粛による運動不足解消のため」 59.8%

新型コロナ流行後に自転車の利用頻度に変化があったかどうかを尋ねたところ、「増えた」「やや増えた」と答えた人は23.9%(239人)、反対に「減った」「やや減った」と答えた人は12.4%(124人)という結果になりました。新型コロナ流行後に自転車の利用頻度が増えた人の方が減った人よりも約2倍多く、4人に1人ということが分かりました。年代別に見てみると、「増えた」もしくは「やや増えた」と答えた割合は、20代35.0%(70人)、30代25.0%(50人)、40代23.0%(46人)、50代22.5%(45人)、60代14.0%(28人)となりました。自転車の利用頻度は、年代が若くなるにつれて増加傾向にあることが分かります。
また、新型コロナの流行後に自転車の利用頻度が「増えた」もしくは「やや増えた」と答えた自転車利用者239人に、その理由を聞いたところ(複数回答)、「外出自粛による運動不足解消のため」が59.8%(143人)で最多となりました。次いで「新型コロナ感染のリスクがほかの移動手段よりも低いと思うため」52.3%(125人)、「外出自粛によるストレス解消のため」51.5%(123人)、「自転車通勤を始めたため」24.7%(59人)、「自転車宅配サービスを始めたため」2.9%(7人)という結果になりました。外出自粛の影響を受け、自身の心身の健康を保つために、自転車を利用するようになった人が多いようです。

●自転車利用時に新型コロナの感染防止対策 「していない」 50.8%
感染防止対策をしていない理由「自転車利用時は新型コロナに感染しにくいと思うから」 68.3%

自転車利用時に新型コロナの感染防止対策を講じているかどうかを尋ねたところ、「していない」50.8%(508人)、「している」49.2%(492人)という結果になり、過半数の人が感染防止対策を行っていませんでした。
また、自転車利用時に新型コロナの感染防止対策を「している」と答えた自転車利用者492人に、具体的な内容を聞いたところ(複数回答)、「マスクやフェイスシールドをつける」が94.5%(465人)で1位となりました。次いで「人ごみを避ける」56.5%(278人)、「一人で自転車を利用する(複数人で走行しない)」55.3% (272人) 、「他者と十分な距離を確保する」51.6%(254人)、「除菌シートや除菌スプレーを持ち歩く」38.2%(188人)といった声が上がりました。
自転車利用時に新型コロナの感染防止対策を「していない」と答えた自転車利用者508人に、その理由を聞いたところ(複数回答)、「自転車利用時は新型コロナに感染しにくいと思うから」がトップで68.3%(347人)という結果になりました。次いで「感染防止対策をしないほうが快適に自転車を運転できるから」30.3%(154人)、「感染防止対策をすることを考えたことがなかったから」26.8%(136人)、「感染防止対策をすることが面倒だから」16.1%(82人)という結果が続きました。

新型コロナ流行後、4人に1人は自転車の利用頻度が増えたということが分かりました。その理由としては、外出自粛の影響を受け、自身の心身の健康を保つために、自転車を利用するようになった人が多いようです。また、自転車利用時に新型コロナの感染防止対策をしていない人は過半数を占めました。

【調査概要】※au損保調べ
調査方法:インターネットによるアンケート調査   
対象者:自転車利用者
対象地域:全国                  
回答者数:1,000人
実施時期:2020年9月25日~2020年9月28日