日本入国時の陰性証明が不要に、ワクチン3回接種が条件、9月7日から実施へ
(トラベルボイス 2022年8月24日)
https://www.travelvoice.jp/20220824-151893

【ホッシーのつぶやき】
新型コロナの水際対策が一歩前進した。ワクチン3回目接種を条件に、9月7日から陰性証明の提示が不要となる。旅行先で陽性となり、帰国できない日本人が続発したのも要因だ。
コロナの全数把握をやめて、重症化しやすい対象に絞ったのは医療現場や保健所の負担軽減につながるので良い判断だといえる。
しかし、インバウンドの訪日インセンティブが働く内容にはなっていない。「G7並みの円滑な入国」が可能となるよう追加緩和策の発表を期待したい。

【 内 容 】
岸田文雄首相は2022年8月24日、新型コロナウイルスの水際対策について、ワクチンの3回目接種を条件に、9月7日から入国前72時間以内の陰性証明の提示を免除することを明らかにした。

現在、旅行先の出発前検査で陽性となり、帰国できない日本人旅行者が続発しており、注意喚起を出す現地領事館も出ていた。

一方、1日あたり2万人の入国上限数については、一部報道で5万人に引き上げる案が出ていたが、岸田首相は会見で「G7並みの円滑な入国が可能となるよう、内外の感染状況やニーズ、主要国の水際措置などを勘案しながら、段階的に緩和を進めていく。検疫体制の整備を進めて、感染状況を踏まえながら速やかに公表していきたい」と話すにとどめ、具体的な緩和策については言及しなかった。

日本の周辺国では対策が分かれている。台湾では入境時のPCR検査の陰性証明提出が8月15日に廃止され、8月22日からは1週間の入境上限者数を4万人から5万人に引き上げた。一方、韓国では、入国後の隔離措置は解除されているものの、すべての入国者を対象に入国前48時間以内のPCR検査または24時間以内の迅速抗原検査の陰性証明書の提出は維持されており、入国後についても到着後1日以内のPCR検査が求められている。中国は依然として観光目的の入国は認めていない。