7/22のテレビ番組『未来世紀ジパング』で〜今、世界では日本食が大ブーム。その陰に、ハイテクな日本製食品ロボットの存在が!〜が放送されていた。
 
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20130722/
 
今、世界で起こっている”日本食”ブームは本物志向だという。
昨日も書いたが、ニューヨークに「博多一風堂」をはじめ本格的なラーメン店が続々と進出し、連日、長蛇の列ができるという。
一方、パリでは、カリッと焼き上がった餃子がブームになっているそうだ。このような日本食ブームの背景には、日本製の食品ロボットの存在があるという。
 
パリでは、日本食レストランが550店舗にのぼる。そのなかでも最近、日本の餃子がブームだそうだ。焼き餃子専門店の「GYOZA BAR」は、12席のカウンターは常に満席で、1時間待ちは当たり前だという。
この店の焼き餃子は、日本人初となるパリのミシュラン2つ星に輝いたシェフが考案したもので、具には高級豚肉とポワローネギ(下仁田ネギのような形をしている)を使用する。このようにジューシーな具材を使用することと、香ばしく焼けた餃子の食感が人気の秘密だそうだ。1日3000個の餃子を作るために使われていたのは、日本のハイテク食品ロボットだ。
工場があるのは「餃子のまち」静岡県浜松市。『餃子製造ロボット』が凄いのは、餃子の焼ける面が平らになるように工夫していることで、平らにすることによりカリッとした食感が増す。また、具材の水分によって餃子の皮が接合されるところにある。1時間で1500個の餃子を作るそうで、職人技を超えることにより、“早くて”“美味しい”餃子が実現したという。
 
ラーメンの製麺機も、製麺機1台で小麦粉やグルテン、カンスイ等の分量を加減し、麺の固さや細さを使い分け100種類を超える麺を作ると紹介という。
 
日本が生んだ三大食品は「インスタントラーメン」「味の素」「カニカマ」だそうだ。
「カニカマ」の製造ロボットは、欧米食国からアジアまで16カ国に輸出されており、「唐揚げ」の脱骨ロボットは、南米、台湾、タイ等に輸出されており、そして、これから人気する日本食に「いなり寿司」があるという。
 
「訪日外客訪問地調査」(JNTO 2009年「訪日外客訪問地調査」)のなかの、「好きな日本料理は」の質問には、「寿司・刺身」16.3%、「焼き鳥」7.1%、「天ぷら」6.7%、「ラーメン」5.8%、「うどん」5.7%、「すき焼き」5.3%、「しゃぶしゃぶ」5.3%、「カレーライス」5.2%、と並んでいる。
10年ほど前に、「寿司・天ぷら・すき焼き」が定番だったものが、ずいぶん多様化していることが分かる。
 
http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07001256/kaigaishohisha_Rev.pdf
 
海外の日本食レストランは、2010年の3万店舗から、2013年は5万5千店舗と3倍近くなっている。また、今後10年で、さらに3倍になるという予測もあるようだ。
日本食が世界に普及するためには、職人技を守ることも大切だが、ここに紹介されているような食品ロボットの開発も欠かせないのだと思う。