休暇取得で日本人は世界一「短い休暇を複数回」、19か国比較調査で圧倒的にトップに、半数以上は「毎月」を希望
(トラベルボイス 2020年8月13日)
https://www.travelvoice.jp/20200813-146607

【ポイント】
日本人の有給休暇取得日数は、2019年は10日、取得率50%、ともに世界19カ国の中で最下位だ。
休暇の取り方も「短い休暇を複数回」が51%ともっとも多い。
日本人が休みを取らない理由は「緊急時のために取っておく」がもっとも多く、「人手不足」「仕事をする気がないと思われたくない」が続くという。

【 概 要 】
エクスペディアによる「有給休暇」の19カ国・地域の国際比較によると、日本は世界で一番「複数回の短い休暇」を取得する割合が高く、日本人の半数以上は「毎月」取りたいとも考え、長期休暇よりも短い休暇を頻繁に取りたい傾向が表れた。

休暇の取り方について、「短い休暇を複数回」と回答した日本人51%。米国34%、シンガポール33%と比べ圧倒的に高い。「休暇を取る理想的なスパン」も「毎月」51%、「2~3カ月に1回」31%、「4~6カ月に1回」14%を大きく上回る。こうした結果から、遠出するのではなく自宅近郊の宿泊施設に滞在して気軽に楽しむ「ステイケーション」を、新型コロナウイルスの影響を確認しながら推進することを提案した。
ただ、日本人の有給休暇取得日数、有休取得率は依然として低い。
2019年も日本の有給休暇取得日数は10日、取得率は2018年と同じく50%、ともに世界19カ国の中で最下位。特に取得率は下から2位のマレーシアとオーストラリアの70%から大きく開いた。

日本人が休みを取らない理由で最も多いのは「緊急時のために取っておく」。「人手不足」「仕事をする気がないと思われたくない」が続いた。

調査は2019年10月22日~11月15日にインターネットで実施。日本、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国、オーストラリア、ニュージーランド、香港、インド、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、台湾の19カ国地域の1万1217名の回答を得た。