訪日旅行を取り扱う海外旅行社に聞いた日本旅行の販売時期は? 7割が2021年春までに再開
(やまとごころ 2020年8月17日)
https://www.yamatogokoro.jp/inbound_data/39570/?fbclid=IwAR0XqL4zdRtqgIcPrhODNGz9sRam1rrM_QBkmpzg7fHSAIaJ_l-G6coDOAA

旅行を希望する人のアンケートでは、年内を希望する外国人も多いようだが、ツアー商品を出しても予約がゼロという状況が続いており、海外の旅行会社の訪日旅行の送客時期は、年内13%、年明け29%、来年の桜シーズン30%と、7割が春までに訪日旅行再開予定と回答している。
密集を避け、少数の個人旅行のスタイルが増えるようだ。

【ポイント】
コロナ禍における訪日旅行を取り扱う旅行会社フリープラスが「訪日旅行取り扱い再開」に関する調査結果を発表した。
調査は7月16日~8月7日に取引先旅行会社100社を対象に行ったもので、回答は台湾8、中国20、⾹港4、インドネシア10、ベトナム18、フィリピン7、マレーシア2、タイ10、オーストラリア7、フランス6、 イギリス5、イタリア2、スペイン1だった。
コロナ渦でも、83%が現在も稼働しており、17%は休止状態だと思われる。

「訪日旅行商品の送客再開予定時期」は、年内が13%、2021年年明けが28.7%、2021年の桜シーズンが29.6%、それ以降が26.1%となり、全体の7割が春までには訪日旅行商品を再開予定と回答した。

地域別に見ると、欧豪では来年の桜のシーズンまでの送客開始が81%あり、年内が38%もあるなど、距離が遠い割には直近の再開への期待が大きいという結果となった。
東アジアでは約4割が、来年の春以降と答え、エリアによる差が大きく出た形となった。

訪日旅行再開時は、FIT向けツアーが26%で最多。
フィジカルディスタンスを取るニューノーマル旅行は、密集しない、少数の個人旅行が時代に即したツアーと改めて認識されたようだ。
「新しく造成したツアー」の販売が、これまでのゴールデンルート、エリア集中型、インセンティブ系と同程度あったことに注目したい。
時間のあるこの時期を利用して、新ツアーの造成に取り組んでいることがうかがえる。

訪日旅行再開に「必要な情報」で求められるのは、日本における新型コロナウイルス感染症に関する状況と、対策の情報で、両者で4割近かった。
新しいルートの観光情報や、メジャールートの新しい観光情報など、情報のアップデートも求められている。これは別のアンケートでも同様で、どのような状況にあっても、最新の情報を提供していくことの重要性は変わらないといえる。

日本の旅行会社の海外ツアー商品の現状を、各社のウェブサイトで調べてみた。
JTBは、10月1日出発のハワイ5日間ツアーや10月2日出発のロンドン5日間ツアー
HISは、10月1日出発のハワイ5日間ツアーなど
旅工房は、10月2日からのタイ・プーケット4日間ツアーなどの予約が可能。
ハワイは、9月1日以降はPCR検査で陰性が証明できれば、14日間の自主隔離が免除されるが、PCR検査の受け方や帰国後の自主隔離などに関しては、旅行者側で事前に調べて予約することが求めら。